オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
=関連記事=
オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
2001年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』の姉島の舞台モデルとなった伊豆諸島の式根島を訪ねました。コミックスでいうと、9巻に収録の88話「島の女」から10巻収録の105話「息子」が“姉島”こと神津島と式根島が舞台となるエピソードです。


予てより、この姉島のモデルは俯瞰カットにおける島の形状や赤崎遊歩道の様な分かりやすい描写から、神津島であると考えており、令和元年年7月にようやく念願叶って神津島を訪問できたのですが、これも一致した~!!!と大興奮のカットが幾つもあった一方で、これはモデルなかったなぁ…というカットも多く、釈然としない気持ちはありました。
そして、その神津島の舞台探訪記事を、著者の玉井雪雄先生がご覧くださり、Twitterで以下の通りつぶやかれたので、もしや…と思い、式根島をストリートビューで探していたところ、一致しそうな神社を見つけ、式根島も実在の風景も参考にしていることを確信し、今回の訪問に至りました。
しかし、取材で死にかけるとは一体…という前に、架空の島の作画の為に、わざわざ離島を2つも廻って取材しているって、凄い!って話ですよね。というわけで、比較カットです。
【さるびあ丸】

先ずは姉島に向かう東海汽船の大型客船“さるびあ丸”の航海船橋甲板の左舷後方側から。写真は新島から式根島を航行中に撮影したもので、写真に写っているのは新島です。船の後方側を向いたカットなので、作中に描かれているのも式根島のひとつ手前の島である新島かもしれません。そういえばですが、以前に神津島を訪問した際は、すでに『天気の子』は公開されていたのですが、その時にはなかったポスターが船内に掲示されていました。

ちなみに、神津島の訪問記事にも書きましたが、現在のさるびあ丸(2代目)は2020年6月5日に退役することになっており、新造船(3代目のさるびあ丸)が建造中で、このカットが回収できる残り時間は短いです。
【山神神社】

島の中心部近くにある小さな神社です。上述の玉井先生のツイートを見てGoogleのストリートビューで島の神社をひとつひとつ見ていったところ見つかりました。ちなみにですが、この姉島総合病院なる病院は式根島にも神津島にも該当しそうなものがありません。いずれの島も小さな診療所があるだけです。
【野伏港】

式根島を発着する全ての定期旅客船はこの野伏港に就航しています。基本的にそのまんまなのですが、船の上からの撮影なので、完全には一致させられませんでした。

大型客船“さるびあ丸”とフェリーあぜりあは外海に面したこの位置に停泊していましたが、ジェット船と連絡船にしきは、この桟橋の内側に着岸していました。
見付けられたのは、この2か所だけでした。そもそも、式根島でも神津島でもなさそうなカットもありますし、もしかしたら、見落としているだけなのか、島以外の何処かをモデルにしているのか、或いは実在の場所ではないカットなのか、それは分かりません。ただ、やはり式根島よりは神津島のカットの方が多い感じでした。作中に描写される島の規模感からも、式根島は全体的な雰囲気もあまり近しいところはありませんし。
というわけで、式根島の訪問記でした。今回は大型客船で9時05分に到着し、13時15分発のジェット船で本土に戻るという
日帰り旅行でしたが、次はのんびり温泉に浸かりたいものです。

オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
2001年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』の姉島の舞台モデルとなった伊豆諸島の式根島を訪ねました。コミックスでいうと、9巻に収録の88話「島の女」から10巻収録の105話「息子」が“姉島”こと神津島と式根島が舞台となるエピソードです。


予てより、この姉島のモデルは俯瞰カットにおける島の形状や赤崎遊歩道の様な分かりやすい描写から、神津島であると考えており、令和元年年7月にようやく念願叶って神津島を訪問できたのですが、これも一致した~!!!と大興奮のカットが幾つもあった一方で、これはモデルなかったなぁ…というカットも多く、釈然としない気持ちはありました。
そして、その神津島の舞台探訪記事を、著者の玉井雪雄先生がご覧くださり、Twitterで以下の通りつぶやかれたので、もしや…と思い、式根島をストリートビューで探していたところ、一致しそうな神社を見つけ、式根島も実在の風景も参考にしていることを確信し、今回の訪問に至りました。
神津島、、、式根島島、、、取材で死にかけたのは後にも先にもあの時だけだ。
— 玉井雪雄 (@SNOWBRND) July 24, 2019
しかし、取材で死にかけるとは一体…という前に、架空の島の作画の為に、わざわざ離島を2つも廻って取材しているって、凄い!って話ですよね。というわけで、比較カットです。
【さるびあ丸】

先ずは姉島に向かう東海汽船の大型客船“さるびあ丸”の航海船橋甲板の左舷後方側から。写真は新島から式根島を航行中に撮影したもので、写真に写っているのは新島です。船の後方側を向いたカットなので、作中に描かれているのも式根島のひとつ手前の島である新島かもしれません。そういえばですが、以前に神津島を訪問した際は、すでに『天気の子』は公開されていたのですが、その時にはなかったポスターが船内に掲示されていました。

ちなみに、神津島の訪問記事にも書きましたが、現在のさるびあ丸(2代目)は2020年6月5日に退役することになっており、新造船(3代目のさるびあ丸)が建造中で、このカットが回収できる残り時間は短いです。
【山神神社】

島の中心部近くにある小さな神社です。上述の玉井先生のツイートを見てGoogleのストリートビューで島の神社をひとつひとつ見ていったところ見つかりました。ちなみにですが、この姉島総合病院なる病院は式根島にも神津島にも該当しそうなものがありません。いずれの島も小さな診療所があるだけです。
【野伏港】

式根島を発着する全ての定期旅客船はこの野伏港に就航しています。基本的にそのまんまなのですが、船の上からの撮影なので、完全には一致させられませんでした。

大型客船“さるびあ丸”とフェリーあぜりあは外海に面したこの位置に停泊していましたが、ジェット船と連絡船にしきは、この桟橋の内側に着岸していました。
見付けられたのは、この2か所だけでした。そもそも、式根島でも神津島でもなさそうなカットもありますし、もしかしたら、見落としているだけなのか、島以外の何処かをモデルにしているのか、或いは実在の場所ではないカットなのか、それは分かりません。ただ、やはり式根島よりは神津島のカットの方が多い感じでした。作中に描写される島の規模感からも、式根島は全体的な雰囲気もあまり近しいところはありませんし。
というわけで、式根島の訪問記でした。今回は大型客船で9時05分に到着し、13時15分発のジェット船で本土に戻るという
日帰り旅行でしたが、次はのんびり温泉に浸かりたいものです。


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オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
=関連記事=
オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
2001年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』の舞台になった神津島を訪ねてきました。厳密にいうと、神津島は改題されたあとの『オメガトライブ キングダム』というか、最終章に該当する『オメガトライブ キングダム クロニクル』にも登場するのですが、便宜上、まとめて『オメガトライブ』として取り扱います。『20世紀少年』と『21世紀少年』もまとめたら20世紀少年ですよね…。

コミックスでいうと、9巻に収録の88話「島の女」から10巻収録の105話「息子」が“姉島”こと神津島が舞台となるエピソードです。
そして、最終巻収録のクロニクルⅡ“3年後”にも少々登場します。
国会議事堂から防衛大学校まで、様々な場所が主要舞台として登場する本作ですが、姉島は恵美を巡って小菅と激しいバトルを繰り広げ、敵対していた荒戸源一郎を仲間に加える非常に重要な場所として登場しますので、本作の熱心なファンで、かつ離島めぐりも趣味としている私としては、ずっと訪れたいと思っている憧れの地でした。
ちなみに、この島が神津島なのだろうというのは、上記の俯瞰カットからもすぐ分かるのですが、なんといっても赤崎の遊歩道ですね。島を代表する観光スポットですので、特定作業をした当時はまだGoogleのストリートビューもありませんでしたが(今は遊歩道上まで網羅されてます)、神津島と画像検索すれば、木造の遊歩道が岩場に敷かれている画像が沢山でてきますので、すぐに分かります。
そういったわけで、架空の島でないことはすぐに分かりましたが、“姉島”なる名前にしたのは、異母姉妹たる英姫と恵美の関係からということですかね。
というわけで、比較画像です。先ずは、姉島に向かう大型客船から。
【東海汽船 さるびあ丸】
![P_20190719_194049_vHDR_Auto[1]](https://blog-imgs-129.fc2.com/b/r/a/bradbury3404/2019072300583480as.jpg)
東京は竹芝桟橋と大島・利島・新島・式根島・神津島を結んでいる大型客船が“さるびあ丸”です。現在のさるびあ丸(2代目)は1992年に就航していますので、作中のさるびあ丸も現在のものと考えてよかろうかと思います。こちらは航海船橋甲板の左舷後方側になるのですが、きっちり一致しています。新海誠監督の「天気の子」でも登場していましたね。ちなみに、現在のさるびあ丸(2代目)は2020年6月5日に退役することになっており、新造船(3代目のさるびあ丸)が建造中です。このカットが回収できる残り時間は短いです。
【渚橋】

神津島に唯一ひとつだけ設置されている信号機の近くにある橋です。もうひとつ東側に潮見橋という橋が並んでおり、潮見橋の袂から見たカットになります。
【前浜集落中心部】

神津島の中心部、前浜を見下ろしたカットです。千歳橋という橋の左岸側あたりから海方面を見たものになるのですが、作画用に写真を撮影して、それを元に描いたのだろうという位細かい点まで一致して、大興奮でした。海の向こうに見える島は、恩馳島という島です。
【前浜港】

神津島と本土を結ぶ、高速船・大型客船が就航する島の玄関が前浜港です。気象条件により、島の反対側にある多幸湾(三浦港)に就航する場合もありますが、島の中心地にある港がこちらの港です。港のカットは、神津島のものではなさそうなものが多かったので、一致しないのかと思っていたら、これに関してはばっちり実在の風景を参考にしていました。右手の山を見て頂きたいのですが、大きな木らしきものが2つほどピョンと飛び出しており、そこまでしっかり一致しているところを見ると、このカットはどう考えてもここで正解なのではと思います。ただ、一致したのはこれ位でした。
【赤崎遊歩道】

島を代表する観光地です。姉島編がクライマックスを迎える重要な舞台です。改変はされているものの、この辺りをモデルにしたのだろうなぁ…というのは、橋の構造が一致していることからも窺えます。

こちらも撮影資料を基に描いたというよりは、参考に作画したといった雰囲気です。

一致する場所が、ありそうでない…赤崎のカットに関してはそんな感じのところが多かったです。

或いは、現在侵入が禁じられている部分に一致する場所があった可能性は否定できません。右の写真は、遊歩道の一番北側なのですが、見事に破損して進入できなくなっていました。遊歩道の北側はかなりの範囲で立入ができない状態でした。
というわけで比較画像はこんなものです。姉島の風景は作中において、かなり沢山登場するのですが、どうも実在の島の風景ではなさそうなものが大半です。その一方で、明らかに島での風景を資料として作画しているものが混在しており、どういった意図なのか何とも不思議な感じでした。
いずれにせよ、長年夢見たオメガトライブの舞台にやってくることができ、大興奮でした。『天気の子』目当てで神津島を訪れる人は一定数いそうですが、アニメ・漫画が好きならば、是非、オメガトライブもご一読の上、訪問してみてもらいたいものです。


ちなみにですが、紹介した渚橋のカットを撮影した傍らに、アニメイトがありました。
東京都最南端のアニメイトかと思いましたが、多分、最西端でもありますねw
オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
2001年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』の舞台になった神津島を訪ねてきました。厳密にいうと、神津島は改題されたあとの『オメガトライブ キングダム』というか、最終章に該当する『オメガトライブ キングダム クロニクル』にも登場するのですが、便宜上、まとめて『オメガトライブ』として取り扱います。『20世紀少年』と『21世紀少年』もまとめたら20世紀少年ですよね…。

コミックスでいうと、9巻に収録の88話「島の女」から10巻収録の105話「息子」が“姉島”こと神津島が舞台となるエピソードです。
そして、最終巻収録のクロニクルⅡ“3年後”にも少々登場します。
国会議事堂から防衛大学校まで、様々な場所が主要舞台として登場する本作ですが、姉島は恵美を巡って小菅と激しいバトルを繰り広げ、敵対していた荒戸源一郎を仲間に加える非常に重要な場所として登場しますので、本作の熱心なファンで、かつ離島めぐりも趣味としている私としては、ずっと訪れたいと思っている憧れの地でした。
ちなみに、この島が神津島なのだろうというのは、上記の俯瞰カットからもすぐ分かるのですが、なんといっても赤崎の遊歩道ですね。島を代表する観光スポットですので、特定作業をした当時はまだGoogleのストリートビューもありませんでしたが(今は遊歩道上まで網羅されてます)、神津島と画像検索すれば、木造の遊歩道が岩場に敷かれている画像が沢山でてきますので、すぐに分かります。
そういったわけで、架空の島でないことはすぐに分かりましたが、“姉島”なる名前にしたのは、異母姉妹たる英姫と恵美の関係からということですかね。
というわけで、比較画像です。先ずは、姉島に向かう大型客船から。
【東海汽船 さるびあ丸】
![P_20190719_194049_vHDR_Auto[1]](https://blog-imgs-129.fc2.com/b/r/a/bradbury3404/2019072300583480as.jpg)
東京は竹芝桟橋と大島・利島・新島・式根島・神津島を結んでいる大型客船が“さるびあ丸”です。現在のさるびあ丸(2代目)は1992年に就航していますので、作中のさるびあ丸も現在のものと考えてよかろうかと思います。こちらは航海船橋甲板の左舷後方側になるのですが、きっちり一致しています。新海誠監督の「天気の子」でも登場していましたね。ちなみに、現在のさるびあ丸(2代目)は2020年6月5日に退役することになっており、新造船(3代目のさるびあ丸)が建造中です。このカットが回収できる残り時間は短いです。
【渚橋】

神津島に唯一ひとつだけ設置されている信号機の近くにある橋です。もうひとつ東側に潮見橋という橋が並んでおり、潮見橋の袂から見たカットになります。
【前浜集落中心部】

神津島の中心部、前浜を見下ろしたカットです。千歳橋という橋の左岸側あたりから海方面を見たものになるのですが、作画用に写真を撮影して、それを元に描いたのだろうという位細かい点まで一致して、大興奮でした。海の向こうに見える島は、恩馳島という島です。
【前浜港】

神津島と本土を結ぶ、高速船・大型客船が就航する島の玄関が前浜港です。気象条件により、島の反対側にある多幸湾(三浦港)に就航する場合もありますが、島の中心地にある港がこちらの港です。港のカットは、神津島のものではなさそうなものが多かったので、一致しないのかと思っていたら、これに関してはばっちり実在の風景を参考にしていました。右手の山を見て頂きたいのですが、大きな木らしきものが2つほどピョンと飛び出しており、そこまでしっかり一致しているところを見ると、このカットはどう考えてもここで正解なのではと思います。ただ、一致したのはこれ位でした。
【赤崎遊歩道】

島を代表する観光地です。姉島編がクライマックスを迎える重要な舞台です。改変はされているものの、この辺りをモデルにしたのだろうなぁ…というのは、橋の構造が一致していることからも窺えます。

こちらも撮影資料を基に描いたというよりは、参考に作画したといった雰囲気です。

一致する場所が、ありそうでない…赤崎のカットに関してはそんな感じのところが多かったです。

或いは、現在侵入が禁じられている部分に一致する場所があった可能性は否定できません。右の写真は、遊歩道の一番北側なのですが、見事に破損して進入できなくなっていました。遊歩道の北側はかなりの範囲で立入ができない状態でした。
というわけで比較画像はこんなものです。姉島の風景は作中において、かなり沢山登場するのですが、どうも実在の島の風景ではなさそうなものが大半です。その一方で、明らかに島での風景を資料として作画しているものが混在しており、どういった意図なのか何とも不思議な感じでした。
いずれにせよ、長年夢見たオメガトライブの舞台にやってくることができ、大興奮でした。『天気の子』目当てで神津島を訪れる人は一定数いそうですが、アニメ・漫画が好きならば、是非、オメガトライブもご一読の上、訪問してみてもらいたいものです。


ちなみにですが、紹介した渚橋のカットを撮影した傍らに、アニメイトがありました。
東京都最南端のアニメイトかと思いましたが、多分、最西端でもありますねw