よろずの候(浜松市)【舞台探訪・聖地巡礼】
新書館ウィングスにて連載中の“まるかわ”先生の漫画『よろずの候』の舞台である静岡県は浜松市の北部地域を訪ねて来ました(訪問時のコミックスは2巻が最新刊)。本作は公式や著者本人からの説明でも舞台を「浜松市」「遠州地方」「北遠」等と明確にしている作品となっており、作中に登場する地名等は全て実在のものとなっています。
そんなわけで、作中登場のカットはほぼ全てが実在の風景を元に描かれている感じなのですが、一部手がかりが薄く特定しきれていない場所もあります。何せ細かい描写まで含めると凄い量なので、延々とGoogleのストリートビューを彷徨い続け、特定作業をしながら舞台マップを作成するだけで、丸一日を要してしまいました。なんでもない住宅街の一角といった描写も多いので、舞台を特定する喜びというのは久々にかなりある作品でした。

まあ、浜松市といっても舞台になるのはその北部にあたる北遠地域、現在の浜松市の区割りで云えば天竜区に当たる部分となっており、メインと云える舞台地はその中心部たる二俣地区なので、作品の雰囲気を味わうには、この二俣地区だけ散策できれば十分ではないかと思います。登場箇所の8割以上は天竜浜名湖鉄道で二俣本町駅または天竜二俣駅で降車すれば、そこから徒歩圏内といった状況ですので、公共交通機関を使っても十分に舞台巡りを楽しめるかと思います。
二俣から離れた場所ですと佐久間・水窪なども登場していますが、水窪は2巻の表紙になっている場所がありますので、ここは訪問の価値はあるかもしれませんね。
直接本編とは関係ないですが、本作は北遠地区の観光スポットのイラストが掲載されており、コミックスにも挿絵的に収録されています。その舞台まで巡ろうとすると、一気にハードルがあがります。直線距離で南北35km、東西17kmに亘る距離を車で移動しながら回り切るには、山間部なので、それなりの時間を要します。いずれも観光スポットなので、じっくり回りたいですしね。
というわけで、今回は特定できた限りは現地を訪問してきましたが、コミックス収録のイラストは直接的には作品内容とは関係ないので、場所は散在していますが、ひとつにまとめました。本編登場舞台に関しては、訪問時に参考にしやすいように、エリア毎にまとめています。なお、基本的に南側の場所から北側という順序で記載しています。
■二俣地区<天竜二俣駅周辺>
【天竜二俣駅】

第五候。ミツルが新年会から帰って来て降り立つ駅がこちら。

第五候。ミツルは浜松市街地にでも勤務しているんでしょうかね。

第五候。駅の正面。趣きのある駅舎です。 転車台なんかは国の登録有形文化財ですしね。

第五候。きっぷ売り場。

第五候。駅前のロータリー。
【遠鉄バス「警察署入口」バス停付近】

第五候。ツチブミとミツルが歩いている時に登場するのがこの辺り。

第五候。作中ではサンクスになっているコンビニですが、現在はファミマになっているここで位置関係的に間違いないと思います。

第五候。ファミマの西隣にある3階建ての建物です。電気メーターが沢山並んでいるのが特徴的でそれを手掛かりに見つけました。
■二俣地区<二俣本町駅周辺>
【二俣本町駅前】

第六候。アキラが歩いていたところです。奥に見えるのが二俣本町駅です。実はこの駅の方が商店街とか二俣の中心部に近いんですよね。

第六候。前述のカットより少し駅から離れた交差点です。
【理容室ニシ駐車場横の空き地】

第六候。アキラが狸市に迷い込んでしまう場所。実際には砂利が敷かれた空き地になっていて、菜の花畑ではない。

第六候。菜の花畑の対面。私有地に入らない様に広角で撮影してこんな感じ。

第六候。南西の方角を見た図です。
■二俣地区<クローバー通り商店街周辺>
【芹沢歯科医院】

第一候。黒田動物病院のモデル
【松野生花店】

第十二候。ヨシノが勤めるお花屋さんです。

第一候。看板はなくなっていました…

第一候。花屋の南側。チュージがヨシノを待ち伏せしていた場所。

第十二候。花屋のある交差点の西側を見たカット。
【ふところ山】

第五候。生間ミツルとツチブミが匂いを消すために訪れた居酒屋「くろだ」のモデル。

第五候。提灯はありませんでした。営業中は掲げられるのかもしれませんが。
【中日新聞天竜通信部】

第九候。坊が発見された場所。
【クリーニング山中】

第一候。ツツガムシを取り除いた翌日にチュージがヨシノを待っていた場所。クリーニング屋側から東方向を向いたカットですが、この作品にしては珍しく、左手の建物が改変されています。いや、取材時は建物の形が違ったのか…
【二俣小学校東交差点】

第十候。生間サクと坊が歩いていた交差点
【大石薬店】

第九候。チュージが登場する屋台のあるシーン。
【天竜ファミリータウン】

1巻表紙。ここから北側方向を向いた絵。イケダヤはこの複合施設に入っている衣料品店の名称。
【東海堂薬局】

第九候。タツミとチュージが座っていた場所
【遠鉄バス「二俣仲町」バス停】

第九候。タツミとスミエが座っていたベンチ

第十二候。チュージの町中で花守の匂いがするとの説明で登場する。バス停から北西方面。
【ヤマタケの蔵】

第十一候。「蔵ぼっこ様握手会」の会場になっていた場所。商家の跡地に蔵だけが残っているスポット。
【マルカワの蔵】

第十一候。白根様が住んでいるお店。作中では「まるやま」となっている。

第十一候。もともと酒屋だった建物を利用した古民家ギャラリーになっている。

第十一候。趣きがあって、実に天竜二俣らしい観光スポット。

第十一候。そして、なんとなんと、外観だけでなく内部も一致。まるかわ先生が取材に来られたそうです。

第十一候。お店の側ももちろん、作中に登場していることを承知していて、お店にはコミックスも置いてありました。来店される人にこちらのお店がモデルになったことなど、説明しておられました。

第十一候。ある意味、現状では本作一の重要スポットとではないですかね。なお、レジの位置がまるかわ先生取材時とは変わっているそうで、レジ位置は一致しませんが、店内はそのまんま。

第十一候。なお本ブログの店内の写真は、お店から撮影および掲載の許可を得ています。そういえば、白根様がネットゲームをやっている場所は完全には一致しませんでした。こちらの旧家ですが、中まで見学させてもらうことができますので、どうぞ、白根様を探してみて下さい。
■二俣地区<周辺部>
【八幡神社】

第三候。青桐とノゾムが出会った神社。神社前通りも再現されています。

第三候。神社の南西側にある民家。

第三候。上記民家の前あたりから見た神社。

第三候。神社の正面。

第三候。まあ、そのまんまです。

第三候。ところが、拝殿の方はなんだか一致しません。新しい感じでしたし、こちらも取材時から建て替えがあったかも。

第三候。拝殿前から南側を。

第三候。正面の鳥居です。

第三候。

第三候。

第三候。そういえば鳥居の左側、作中では樹がありましたが、現在は切られて根本からなくなっていました。

1巻おまけ②。本社の右手にある摂末社。

1巻おまけ②。摂社なのか末社なのかは分かりません。というか、何を祀ってあるのかも分かりませんでした。
【阿多古川】

第二候。どこの表示か分からなかったので、とりあえず。
■佐久間地区
【佐久間中学校】

第七候。和田ミナホが勤務している学校。敷地外から撮るとこれがギリギリ。
■水窪地区
【スーパーやまみち】

2巻表紙。
【水窪駅】

第七候。ミナホが水窪に住む荒浪を訪ねる際に登場。
【水窪中心部】

第七候。ミナホが水窪に住む荒浪を訪ねる際に登場。
■浜松中心部
【JR浜松駅】

第八候。カツヤが偶然友達と会ったとのエピソードの回想で登場。
■コミックス収録イラスト
こちらは収録順に並べてあります。
【清滝寺の塩地蔵】

1巻見返し
【浜松ワインセラー】

1巻
【佐久間電力館】

1巻
【天浜線鉄道歴史館】

1巻
【春野 大天狗面】
1巻
【道の駅 いっぷく処横川】
2巻
【道の駅 くんま水車の里】

2巻
【道の駅 天竜相津花桃の里】

2巻
【春野いきいき天狗村】
2巻
【ドラゴンママ加工場】

2巻
【塩の道 国盗り】

2巻
以上、比較カットでした。
合計63カット、なかなかに場所の特定、記事化するのに骨が折れましたが、現地の訪問含め、とても楽しめました。
作品の世界観を体現するには、天竜二俣はうってつけの町だなというのも、現地を訪ね歩いて実感しましたし、作品の世界観に浸るにはすごくいい町だと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
そんなわけで、作中登場のカットはほぼ全てが実在の風景を元に描かれている感じなのですが、一部手がかりが薄く特定しきれていない場所もあります。何せ細かい描写まで含めると凄い量なので、延々とGoogleのストリートビューを彷徨い続け、特定作業をしながら舞台マップを作成するだけで、丸一日を要してしまいました。なんでもない住宅街の一角といった描写も多いので、舞台を特定する喜びというのは久々にかなりある作品でした。

まあ、浜松市といっても舞台になるのはその北部にあたる北遠地域、現在の浜松市の区割りで云えば天竜区に当たる部分となっており、メインと云える舞台地はその中心部たる二俣地区なので、作品の雰囲気を味わうには、この二俣地区だけ散策できれば十分ではないかと思います。登場箇所の8割以上は天竜浜名湖鉄道で二俣本町駅または天竜二俣駅で降車すれば、そこから徒歩圏内といった状況ですので、公共交通機関を使っても十分に舞台巡りを楽しめるかと思います。
二俣から離れた場所ですと佐久間・水窪なども登場していますが、水窪は2巻の表紙になっている場所がありますので、ここは訪問の価値はあるかもしれませんね。
直接本編とは関係ないですが、本作は北遠地区の観光スポットのイラストが掲載されており、コミックスにも挿絵的に収録されています。その舞台まで巡ろうとすると、一気にハードルがあがります。直線距離で南北35km、東西17kmに亘る距離を車で移動しながら回り切るには、山間部なので、それなりの時間を要します。いずれも観光スポットなので、じっくり回りたいですしね。
というわけで、今回は特定できた限りは現地を訪問してきましたが、コミックス収録のイラストは直接的には作品内容とは関係ないので、場所は散在していますが、ひとつにまとめました。本編登場舞台に関しては、訪問時に参考にしやすいように、エリア毎にまとめています。なお、基本的に南側の場所から北側という順序で記載しています。
■二俣地区<天竜二俣駅周辺>
【天竜二俣駅】

第五候。ミツルが新年会から帰って来て降り立つ駅がこちら。

第五候。ミツルは浜松市街地にでも勤務しているんでしょうかね。

第五候。駅の正面。趣きのある駅舎です。 転車台なんかは国の登録有形文化財ですしね。

第五候。きっぷ売り場。

第五候。駅前のロータリー。
【遠鉄バス「警察署入口」バス停付近】

第五候。ツチブミとミツルが歩いている時に登場するのがこの辺り。

第五候。作中ではサンクスになっているコンビニですが、現在はファミマになっているここで位置関係的に間違いないと思います。

第五候。ファミマの西隣にある3階建ての建物です。電気メーターが沢山並んでいるのが特徴的でそれを手掛かりに見つけました。
■二俣地区<二俣本町駅周辺>
【二俣本町駅前】

第六候。アキラが歩いていたところです。奥に見えるのが二俣本町駅です。実はこの駅の方が商店街とか二俣の中心部に近いんですよね。

第六候。前述のカットより少し駅から離れた交差点です。
【理容室ニシ駐車場横の空き地】

第六候。アキラが狸市に迷い込んでしまう場所。実際には砂利が敷かれた空き地になっていて、菜の花畑ではない。

第六候。菜の花畑の対面。私有地に入らない様に広角で撮影してこんな感じ。

第六候。南西の方角を見た図です。
■二俣地区<クローバー通り商店街周辺>
【芹沢歯科医院】

第一候。黒田動物病院のモデル
【松野生花店】

第十二候。ヨシノが勤めるお花屋さんです。

第一候。看板はなくなっていました…

第一候。花屋の南側。チュージがヨシノを待ち伏せしていた場所。

第十二候。花屋のある交差点の西側を見たカット。
【ふところ山】

第五候。生間ミツルとツチブミが匂いを消すために訪れた居酒屋「くろだ」のモデル。

第五候。提灯はありませんでした。営業中は掲げられるのかもしれませんが。
【中日新聞天竜通信部】

第九候。坊が発見された場所。
【クリーニング山中】

第一候。ツツガムシを取り除いた翌日にチュージがヨシノを待っていた場所。クリーニング屋側から東方向を向いたカットですが、この作品にしては珍しく、左手の建物が改変されています。いや、取材時は建物の形が違ったのか…
【二俣小学校東交差点】

第十候。生間サクと坊が歩いていた交差点
【大石薬店】

第九候。チュージが登場する屋台のあるシーン。
【天竜ファミリータウン】

1巻表紙。ここから北側方向を向いた絵。イケダヤはこの複合施設に入っている衣料品店の名称。
【東海堂薬局】

第九候。タツミとチュージが座っていた場所
【遠鉄バス「二俣仲町」バス停】

第九候。タツミとスミエが座っていたベンチ

第十二候。チュージの町中で花守の匂いがするとの説明で登場する。バス停から北西方面。
【ヤマタケの蔵】

第十一候。「蔵ぼっこ様握手会」の会場になっていた場所。商家の跡地に蔵だけが残っているスポット。
【マルカワの蔵】

第十一候。白根様が住んでいるお店。作中では「まるやま」となっている。

第十一候。もともと酒屋だった建物を利用した古民家ギャラリーになっている。

第十一候。趣きがあって、実に天竜二俣らしい観光スポット。

第十一候。そして、なんとなんと、外観だけでなく内部も一致。まるかわ先生が取材に来られたそうです。

第十一候。お店の側ももちろん、作中に登場していることを承知していて、お店にはコミックスも置いてありました。来店される人にこちらのお店がモデルになったことなど、説明しておられました。

第十一候。ある意味、現状では本作一の重要スポットとではないですかね。なお、レジの位置がまるかわ先生取材時とは変わっているそうで、レジ位置は一致しませんが、店内はそのまんま。

第十一候。なお本ブログの店内の写真は、お店から撮影および掲載の許可を得ています。そういえば、白根様がネットゲームをやっている場所は完全には一致しませんでした。こちらの旧家ですが、中まで見学させてもらうことができますので、どうぞ、白根様を探してみて下さい。
■二俣地区<周辺部>
【八幡神社】

第三候。青桐とノゾムが出会った神社。神社前通りも再現されています。

第三候。神社の南西側にある民家。

第三候。上記民家の前あたりから見た神社。

第三候。神社の正面。

第三候。まあ、そのまんまです。

第三候。ところが、拝殿の方はなんだか一致しません。新しい感じでしたし、こちらも取材時から建て替えがあったかも。

第三候。拝殿前から南側を。

第三候。正面の鳥居です。

第三候。

第三候。

第三候。そういえば鳥居の左側、作中では樹がありましたが、現在は切られて根本からなくなっていました。

1巻おまけ②。本社の右手にある摂末社。

1巻おまけ②。摂社なのか末社なのかは分かりません。というか、何を祀ってあるのかも分かりませんでした。
【阿多古川】

第二候。どこの表示か分からなかったので、とりあえず。
■佐久間地区
【佐久間中学校】

第七候。和田ミナホが勤務している学校。敷地外から撮るとこれがギリギリ。
■水窪地区
【スーパーやまみち】

2巻表紙。
【水窪駅】

第七候。ミナホが水窪に住む荒浪を訪ねる際に登場。
【水窪中心部】

第七候。ミナホが水窪に住む荒浪を訪ねる際に登場。
■浜松中心部
【JR浜松駅】

第八候。カツヤが偶然友達と会ったとのエピソードの回想で登場。
■コミックス収録イラスト
こちらは収録順に並べてあります。
【清滝寺の塩地蔵】

1巻見返し
【浜松ワインセラー】

1巻
【佐久間電力館】

1巻
【天浜線鉄道歴史館】

1巻
【春野 大天狗面】
1巻
【道の駅 いっぷく処横川】
2巻
【道の駅 くんま水車の里】

2巻
【道の駅 天竜相津花桃の里】

2巻
【春野いきいき天狗村】
2巻
【ドラゴンママ加工場】

2巻
【塩の道 国盗り】

2巻
以上、比較カットでした。
合計63カット、なかなかに場所の特定、記事化するのに骨が折れましたが、現地の訪問含め、とても楽しめました。
作品の世界観を体現するには、天竜二俣はうってつけの町だなというのも、現地を訪ね歩いて実感しましたし、作品の世界観に浸るにはすごくいい町だと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
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