ぱらのま(清水・土肥・松崎)【舞台探訪・聖地巡礼】
白泉社の「楽園」に連載中のkashmir先生の漫画『ぱらのま』の西伊豆編に登場する舞台を訪ねて来ました。本作はゆる~い雰囲気で、主人公のお姉さんが鉄道をメインに小旅行をする鉄道漫画?です。

西伊豆って鉄道走ってなくない…って話なのですが、1巻に収録されている「西伊豆」編では、JR草薙駅から静岡鉄道草薙駅に乗り換え、清水からフェリーで土肥に向かうという流れとなっていて、本作の中ではやや鉄分は薄めのエピソードになっています。以前からこのルートを辿ってみたいと思っていたのですが、新型コロナの影響で、駿河湾フェリーが6月末まで運休、運休前も本数を減らすなどしていたこともあって、先に静岡市の部分だけ巡って、2020年8月に改めて西伊豆を巡ってきました。
というわけで、登場するのは静岡市清水区・伊豆市土肥・松崎町の3市町村となります。概ね登場順に紹介します。
【静岡鉄道静岡清水線草薙駅】

恐らく主人公のおねえさんは、JRで草薙までやってきたのだと思われます。在来線でやってきたならば清水駅で下車して、清水港に向かう方が早いのですが、そこは鉄道好きのおねえさんのことなので、あえて静鉄にも乗車するために草薙で乗り換えたのでしょう。JR草薙駅と静岡鉄道の草薙駅はホームからホームまで歩いても300mも離れておらず、静岡鉄道静岡清水線とJR東海道線が並走する清水~静岡の間では、乗り換えがもっともスムーズな駅となっています。

新清水駅方面行きのホームです。作中の列車は「静岡鉄道1000形電車」です。昔はほとんどこの列車だったのですが、ここ何年かで写真に写っているカラフルなカラーリングのA3000形電車がどんどん増えています。

作中でも触れられている通り、地方都市の鉄道にしてはとても本数が多いのが静岡鉄道の特徴です。
さらに出勤時間帯には何気に「急行」なんかも運行されちゃいます。残念ながらコロナの影響で現在は本数を減らして運行していますが。それ以前の問題として、作中の様な時刻表は見当りませんでした。
【静岡鉄道静岡清水線新清水駅】

静鉄の清水側の終点駅です。こちらは駅を出た正面あたりになります。
【ユニクロ エスパルスドリームプラザ店】

フェリーの発着所の近くに立地しているシネコンなども入る複合商業施設がエスパルスドリームプラザです。新清水駅からフェリーまでの経路上にユニクロはここしかありませんので、ここがモデルであると考えられます。ただ、外観はあんまり一致しないですね。
新清水駅からはおそらく、歩いてきたのだと思われます。ドリプラの無料シャトルバスが新清水駅からドリプラまで出たりはしていますが。
【駿河湾フェリー】

駿河湾フェリーが発着する清水港の埠頭が「日の出ふ頭」になります。同フェリーが保有している船舶はこの「富士」のみなので、どの便に乗ってもこのフェリーに乗れます。

清水港から出港してほどなく、由比・蒲原方面に富士山が見えてきます。残念ながらこの日は見えませんでした…。夏場はなかなか難しいですね。

船上から見る清水港興津第二埠頭です。清水港は海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する地球深部探査船「ちきゅう」の母港になっています。

最上部の外部デッキで撮影しましたが、少し構造が違いますね。

船内のカットです。なんだか作中の椅子は実際のものよりグリーン席のように豪華に見えます。駿河湾フェリーには別途料金を支払って入室する特別室があるのですが、どうも椅子の形状から特別室のようです。しかし、お姉さんの性格上、特別室に乗船するとは思えないんですがw

土肥港に到着。車が待機していて、作中のアングルでは撮れませんでした。
【土肥港】

駿河湾フェリーの伊豆側の発着港が土肥港です。

フェリー乗り場周辺に、こういった観光看板は見当たりませんでした…。
【中浜バス停】

土肥でランチを探して歩いている時に登場する場所です。
【足湯】

土肥で入っていた足湯ですが、モデルが見つかりません。土肥には「黄金の湯」という足湯があるのですが、作中とは雰囲気が大きく違っています。画像は松崎にある「伊豆文の足湯」との比較なのですが、こちらがよく似ていて、もしかしたら、この後、お姉さんが向かう松崎の方の足湯をモデルにしたのかもしれません。ちなみにですが、「すき家」っぽい24時間営業の飲食店も登場していますが、そういったお店も土肥にはありませんので、全てが実在のモデルがあるわけではないと思われます。
【ランチ】

土肥で食べていたランチのお店。「地魚天丼」というワードでお店を探し回ったのですが、見つかりませんでした。よく見ると、作中でのビールの値段が壁の貼り紙では500円と書いてあるのに、テーブル上のメニュー表では480円になっていたりします。
【東海バス】

松崎行きの東海バス。バスの写真はいっぱいあるのですが、折角なのでお花と一緒の写真をw
【堂ヶ島】

土肥から松崎に向かう途中で登場するカットです。岩の形や手前の松の位置関係などが一致していて、堂ヶ島の中心部の少し北側にある国道136号線沿いの風景ではないかなと思いました。
【観光パンフレット】

土肥から松崎に向かう途中にお姉さんが泊った宿におかれていたパンフレットです。とある観光施設で撮影しておいたのですが、やはり作中の様に「怪しい少年少女博物館」や「ねこの博物館」なんかのパンフが置かれていました。
【松崎海水浴場】

ここから先は松崎町です。奥に見えるのが海水浴場の北側にある弁天島です。そのまんまですね。
【なまこ壁】

江戸時代に防火、防風を目的として普及したなまこ壁の家が遺っているのが、松崎の街並みの特徴です。
【伊豆文邸】

明治43年に建築された木造2階建ての商家です。この隣に、土肥の部分で既述の足湯があります。
【室岩堂】

松崎の中心部から少し南に下った場所にある伊豆石と称される凝灰岩を切り出していた採石場跡です。こちらは入口のあたり。

内部はひんやりしていました。完全に一致する場所は見出せませんでした。

ここは一番奥の方の場所で、この場所をモデルに描いているように見えます。なお、駐車場も入場料も掛からず、無料で楽しめますよ。
というわけで、ぱらのま「西伊豆」の旅でした。
おねえさんはこのあと3日も伊豆を回っていたようですが、私は日帰りです。

西伊豆って鉄道走ってなくない…って話なのですが、1巻に収録されている「西伊豆」編では、JR草薙駅から静岡鉄道草薙駅に乗り換え、清水からフェリーで土肥に向かうという流れとなっていて、本作の中ではやや鉄分は薄めのエピソードになっています。以前からこのルートを辿ってみたいと思っていたのですが、新型コロナの影響で、駿河湾フェリーが6月末まで運休、運休前も本数を減らすなどしていたこともあって、先に静岡市の部分だけ巡って、2020年8月に改めて西伊豆を巡ってきました。
というわけで、登場するのは静岡市清水区・伊豆市土肥・松崎町の3市町村となります。概ね登場順に紹介します。
【静岡鉄道静岡清水線草薙駅】

恐らく主人公のおねえさんは、JRで草薙までやってきたのだと思われます。在来線でやってきたならば清水駅で下車して、清水港に向かう方が早いのですが、そこは鉄道好きのおねえさんのことなので、あえて静鉄にも乗車するために草薙で乗り換えたのでしょう。JR草薙駅と静岡鉄道の草薙駅はホームからホームまで歩いても300mも離れておらず、静岡鉄道静岡清水線とJR東海道線が並走する清水~静岡の間では、乗り換えがもっともスムーズな駅となっています。

新清水駅方面行きのホームです。作中の列車は「静岡鉄道1000形電車」です。昔はほとんどこの列車だったのですが、ここ何年かで写真に写っているカラフルなカラーリングのA3000形電車がどんどん増えています。

作中でも触れられている通り、地方都市の鉄道にしてはとても本数が多いのが静岡鉄道の特徴です。
さらに出勤時間帯には何気に「急行」なんかも運行されちゃいます。残念ながらコロナの影響で現在は本数を減らして運行していますが。それ以前の問題として、作中の様な時刻表は見当りませんでした。
【静岡鉄道静岡清水線新清水駅】

静鉄の清水側の終点駅です。こちらは駅を出た正面あたりになります。
【ユニクロ エスパルスドリームプラザ店】

フェリーの発着所の近くに立地しているシネコンなども入る複合商業施設がエスパルスドリームプラザです。新清水駅からフェリーまでの経路上にユニクロはここしかありませんので、ここがモデルであると考えられます。ただ、外観はあんまり一致しないですね。
新清水駅からはおそらく、歩いてきたのだと思われます。ドリプラの無料シャトルバスが新清水駅からドリプラまで出たりはしていますが。
【駿河湾フェリー】

駿河湾フェリーが発着する清水港の埠頭が「日の出ふ頭」になります。同フェリーが保有している船舶はこの「富士」のみなので、どの便に乗ってもこのフェリーに乗れます。

清水港から出港してほどなく、由比・蒲原方面に富士山が見えてきます。残念ながらこの日は見えませんでした…。夏場はなかなか難しいですね。

船上から見る清水港興津第二埠頭です。清水港は海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する地球深部探査船「ちきゅう」の母港になっています。

最上部の外部デッキで撮影しましたが、少し構造が違いますね。

船内のカットです。なんだか作中の椅子は実際のものよりグリーン席のように豪華に見えます。駿河湾フェリーには別途料金を支払って入室する特別室があるのですが、どうも椅子の形状から特別室のようです。しかし、お姉さんの性格上、特別室に乗船するとは思えないんですがw

土肥港に到着。車が待機していて、作中のアングルでは撮れませんでした。
【土肥港】

駿河湾フェリーの伊豆側の発着港が土肥港です。

フェリー乗り場周辺に、こういった観光看板は見当たりませんでした…。
【中浜バス停】

土肥でランチを探して歩いている時に登場する場所です。
【足湯】

土肥で入っていた足湯ですが、モデルが見つかりません。土肥には「黄金の湯」という足湯があるのですが、作中とは雰囲気が大きく違っています。画像は松崎にある「伊豆文の足湯」との比較なのですが、こちらがよく似ていて、もしかしたら、この後、お姉さんが向かう松崎の方の足湯をモデルにしたのかもしれません。ちなみにですが、「すき家」っぽい24時間営業の飲食店も登場していますが、そういったお店も土肥にはありませんので、全てが実在のモデルがあるわけではないと思われます。
【ランチ】

土肥で食べていたランチのお店。「地魚天丼」というワードでお店を探し回ったのですが、見つかりませんでした。よく見ると、作中でのビールの値段が壁の貼り紙では500円と書いてあるのに、テーブル上のメニュー表では480円になっていたりします。
【東海バス】

松崎行きの東海バス。バスの写真はいっぱいあるのですが、折角なのでお花と一緒の写真をw
【堂ヶ島】

土肥から松崎に向かう途中で登場するカットです。岩の形や手前の松の位置関係などが一致していて、堂ヶ島の中心部の少し北側にある国道136号線沿いの風景ではないかなと思いました。
【観光パンフレット】

土肥から松崎に向かう途中にお姉さんが泊った宿におかれていたパンフレットです。とある観光施設で撮影しておいたのですが、やはり作中の様に「怪しい少年少女博物館」や「ねこの博物館」なんかのパンフが置かれていました。
【松崎海水浴場】

ここから先は松崎町です。奥に見えるのが海水浴場の北側にある弁天島です。そのまんまですね。
【なまこ壁】

江戸時代に防火、防風を目的として普及したなまこ壁の家が遺っているのが、松崎の街並みの特徴です。
【伊豆文邸】

明治43年に建築された木造2階建ての商家です。この隣に、土肥の部分で既述の足湯があります。
【室岩堂】

松崎の中心部から少し南に下った場所にある伊豆石と称される凝灰岩を切り出していた採石場跡です。こちらは入口のあたり。

内部はひんやりしていました。完全に一致する場所は見出せませんでした。

ここは一番奥の方の場所で、この場所をモデルに描いているように見えます。なお、駐車場も入場料も掛からず、無料で楽しめますよ。
というわけで、ぱらのま「西伊豆」の旅でした。
おねえさんはこのあと3日も伊豆を回っていたようですが、私は日帰りです。
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