佐賀を巡るアニメーション「約束の器 有田の初恋」「冬の誓い 夏の祭り 武雄の大楠」【舞台探訪・聖地巡礼】
佐賀県への観光促進を図るべく、佐賀県(くらし環境本部文化・スポーツ部文化課)が制作している「佐賀県を巡るアニメーション制作事業」のPVが平成27年12月に公開されました。
リンク元: YouTube 佐賀県文化課 佐賀県を巡るアニメーション制作事業PV
本事業で制作されているのは、武雄を舞台にした「冬の誓い 夏の祭り 武雄の大楠」と、有田を 舞台にした「約束の器 有田の初恋」の2編で、本編は平成28年3月12日に、佐賀県内で公開されるそうです。
PVは2編を41秒にまとめたものですが、武雄・有田の風景が何カットか登場していました。
その中に、ちょうど行ったことがなかった場所もあったということもありますが、幻想的な武雄の大楠の姿に魅かれて、現地まで足を伸ばしてしまった…というわけです。それでは、比較画像をご覧ください。
【冬の誓い 夏の祭り 武雄の大楠】
■武雄の大楠

武雄神社の社叢にある樹齢3000年、高さ27m 根の周囲26m大クスです。作中では、実際よりも苔生した感じになっており、緑を強調して幻想的な雰囲気に描かれています。夏に訪問すれば、もう少し緑だったのかもしれません。

こちらは高所からのカットなので、そのまま再現は難しいです。上述の通り、緑が実際より多く描かれています。

奥に続いている道の向こうに武雄神社があります。ちなみに神社から数百m向こうには、彼の有名なCCCが運営に携わっている「武雄図書館」があります。

楠の根本には大きな洞があります。ト●ロでも出てきそうな雰囲気ですね。
■佐賀県立宇宙科学館(ゆめぎんが)

九州でも最大級の規模の自然科学系博物館として、1999年に誕生した博物館です。2015年にリニューアルされたそうです。
かなり見応えのある科学館です。

本ミュージアムの売り、プラネタリウムです。入館料とは別途、プラネタリウム観覧料が必要です。入館とプラネタリウムがセットになった910円のセット券がお得です。なお、プラネタリウムは上映中は撮影禁止ですが、上映前までは撮影OKとのことでした。

本科学館には天文台もあるので、こちらのカットの望遠鏡も、科学館のものかと思ったのですが、形状がやや異なっているようでした。自前の天体望遠鏡なのかもしれません。
【約束の器 有田の初恋】
■有田内山重要伝統的建造物群保存地区(六地蔵)

上有田駅から有田駅の間あたりに広がる、窯場と商家が連なる古い町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。本カットは、三空庵広場という場所の西の隅にありました。六地蔵の後ろにある塀は、窯道具の廃材や陶片を赤土で塗り固め作った「トンバイ塀」と呼ばれるもので、有田に特有のものです。
■有田内山重要伝統的建造物群保存地区(墓地)

こちらも三空庵広場という場所にりました。お墓にカメラを向けるのは不敬かと思いますので、写真は地面を主体にしています。
実際、そのまんまの風景です。
■橋

こちらも内山地区にあるのかと思っていたのですが、発見することができませんでした。有田町歴史民俗博物館から有田駅まで、東西に流れるている川に架かっている橋はチェックしていったのですが、同様のものはありませんでした。支流か、または全然別の場所にあるのかもしれません。
■有田を流れる川

有田の川には、陶器の破片がたくさん転がっていました。川どころか、空き地にも陶片が転がっており、焼き物の町だなぁ…というのを感じさせる風景です。実際にはこのカットはひとつ上の橋のカットの場所のものですが、橋が見つからなかったので、適当に撮影したものです。何処でも簡単に陶片を発見できるほどでした。
■有田工業高校

敷地外からの撮影なので、カット合わせは不可です。本校は、当初アニメ制作スタッフの訪問予定には入っていなかったそうですが、アポ無しで見学したという旨が、12月23日の佐賀新聞に掲載されています。ということで、高校名を隠す意味がないので、そのまま有田工業高校としてアップしておきます。

校舎正面に設置されている校訓碑です。「勉脩学舎」と書いてあります。敷地内からでないと再現できないため、石碑の背後からの写真になっています。
以上、比較画像でした。
正直なところ、武雄は2回、有田は1回訪問したことがありましたが、本作のPVに出てくるスポットは廻ったことがない場所ばかりでした。自分の場合は、行ったことない場所に行ってみたい、見たことない場所を見てみたいという気持ちがとても強いので、本作がそのきかっけになったというだけの話といえば、そうなのですが・・・
PVの探訪をしていて何が楽しいんだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、確かにまだその場所に“物語”が存在しているわけではないので、訪問してもただの風景でしかありません。
しかし、PVの段階で現地を訪問すると、実際に完成した作品を視聴した時に、「あっ!ここはあの橋だ!」「このベンチ、確かにあそこにあった。」などと、実際の風景を思い浮かべながらストーリーを楽しむことができるので、最近はそれが凄く面白いと感じるのです。
いわば、訪問することが目的なのではなくて、PV探訪はアニメをより楽しむための手段とも云えるのかもしれません。
その上で、訪れたことのない場所に新たに出会うことができるのですから、こんなに楽しいことはないじゃないですか!
(あと自分の場合は行政が主導して実施する、コンテンツを利用した地域振興に単に興味があるというのもありますが…。さらに言えば、画像から背景の場所を特定するという楽しみもあります。)
というのが、私の理屈なのですけど、アニメや漫画をどう楽しむかは、受け取り手の自由ですし、色々な楽しみ方があっていいと思います。

本作は、監督が西村純二氏、脚本協力として岡田麿里氏が携わっているというころで、どんな作品になるか、非常に気になります。上映が始まったら、是非佐賀で視聴したいものです。
リンク元: YouTube 佐賀県文化課 佐賀県を巡るアニメーション制作事業PV
本事業で制作されているのは、武雄を舞台にした「冬の誓い 夏の祭り 武雄の大楠」と、有田を 舞台にした「約束の器 有田の初恋」の2編で、本編は平成28年3月12日に、佐賀県内で公開されるそうです。
PVは2編を41秒にまとめたものですが、武雄・有田の風景が何カットか登場していました。
その中に、ちょうど行ったことがなかった場所もあったということもありますが、幻想的な武雄の大楠の姿に魅かれて、現地まで足を伸ばしてしまった…というわけです。それでは、比較画像をご覧ください。
【冬の誓い 夏の祭り 武雄の大楠】
■武雄の大楠

武雄神社の社叢にある樹齢3000年、高さ27m 根の周囲26m大クスです。作中では、実際よりも苔生した感じになっており、緑を強調して幻想的な雰囲気に描かれています。夏に訪問すれば、もう少し緑だったのかもしれません。

こちらは高所からのカットなので、そのまま再現は難しいです。上述の通り、緑が実際より多く描かれています。

奥に続いている道の向こうに武雄神社があります。ちなみに神社から数百m向こうには、彼の有名なCCCが運営に携わっている「武雄図書館」があります。

楠の根本には大きな洞があります。ト●ロでも出てきそうな雰囲気ですね。
■佐賀県立宇宙科学館(ゆめぎんが)

九州でも最大級の規模の自然科学系博物館として、1999年に誕生した博物館です。2015年にリニューアルされたそうです。
かなり見応えのある科学館です。

本ミュージアムの売り、プラネタリウムです。入館料とは別途、プラネタリウム観覧料が必要です。入館とプラネタリウムがセットになった910円のセット券がお得です。なお、プラネタリウムは上映中は撮影禁止ですが、上映前までは撮影OKとのことでした。

本科学館には天文台もあるので、こちらのカットの望遠鏡も、科学館のものかと思ったのですが、形状がやや異なっているようでした。自前の天体望遠鏡なのかもしれません。
【約束の器 有田の初恋】
■有田内山重要伝統的建造物群保存地区(六地蔵)

上有田駅から有田駅の間あたりに広がる、窯場と商家が連なる古い町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。本カットは、三空庵広場という場所の西の隅にありました。六地蔵の後ろにある塀は、窯道具の廃材や陶片を赤土で塗り固め作った「トンバイ塀」と呼ばれるもので、有田に特有のものです。
■有田内山重要伝統的建造物群保存地区(墓地)

こちらも三空庵広場という場所にりました。お墓にカメラを向けるのは不敬かと思いますので、写真は地面を主体にしています。
実際、そのまんまの風景です。
■橋

こちらも内山地区にあるのかと思っていたのですが、発見することができませんでした。有田町歴史民俗博物館から有田駅まで、東西に流れるている川に架かっている橋はチェックしていったのですが、同様のものはありませんでした。支流か、または全然別の場所にあるのかもしれません。
■有田を流れる川

有田の川には、陶器の破片がたくさん転がっていました。川どころか、空き地にも陶片が転がっており、焼き物の町だなぁ…というのを感じさせる風景です。実際にはこのカットはひとつ上の橋のカットの場所のものですが、橋が見つからなかったので、適当に撮影したものです。何処でも簡単に陶片を発見できるほどでした。
■有田工業高校

敷地外からの撮影なので、カット合わせは不可です。本校は、当初アニメ制作スタッフの訪問予定には入っていなかったそうですが、アポ無しで見学したという旨が、12月23日の佐賀新聞に掲載されています。ということで、高校名を隠す意味がないので、そのまま有田工業高校としてアップしておきます。

校舎正面に設置されている校訓碑です。「勉脩学舎」と書いてあります。敷地内からでないと再現できないため、石碑の背後からの写真になっています。
以上、比較画像でした。
正直なところ、武雄は2回、有田は1回訪問したことがありましたが、本作のPVに出てくるスポットは廻ったことがない場所ばかりでした。自分の場合は、行ったことない場所に行ってみたい、見たことない場所を見てみたいという気持ちがとても強いので、本作がそのきかっけになったというだけの話といえば、そうなのですが・・・
PVの探訪をしていて何が楽しいんだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、確かにまだその場所に“物語”が存在しているわけではないので、訪問してもただの風景でしかありません。
しかし、PVの段階で現地を訪問すると、実際に完成した作品を視聴した時に、「あっ!ここはあの橋だ!」「このベンチ、確かにあそこにあった。」などと、実際の風景を思い浮かべながらストーリーを楽しむことができるので、最近はそれが凄く面白いと感じるのです。
いわば、訪問することが目的なのではなくて、PV探訪はアニメをより楽しむための手段とも云えるのかもしれません。
その上で、訪れたことのない場所に新たに出会うことができるのですから、こんなに楽しいことはないじゃないですか!
(あと自分の場合は行政が主導して実施する、コンテンツを利用した地域振興に単に興味があるというのもありますが…。さらに言えば、画像から背景の場所を特定するという楽しみもあります。)
というのが、私の理屈なのですけど、アニメや漫画をどう楽しむかは、受け取り手の自由ですし、色々な楽しみ方があっていいと思います。

本作は、監督が西村純二氏、脚本協力として岡田麿里氏が携わっているというころで、どんな作品になるか、非常に気になります。上映が始まったら、是非佐賀で視聴したいものです。
スポンサーサイト