瞳のカトブレパス(京都)【舞台探訪・聖地巡礼】
週間少年ジャンプに2007年25号から40号に連載された「瞳のカトブレパス」の舞台、“K都”こと京都の地を訪ねてきました。
本作は、妖魔と妖魔を体に宿した人間との戦いを描いた、退魔モノの作品ですが、少年ジャンプのアクション系作品としては珍しく、明確に舞台地が設定されている作品でした。

作品の舞台は、その名も“K都”。そのまんま京都ですw
原作者の田中靖規先生が荒木飛呂彦先生のアシスタントをしていたこともあって、作品の随所にジョジョへのリスペクトが感じられるのですが、K都という表記は、ジョジョ第4部のS市杜王町という設定を意識したものでしょう。

舞台はどう見ても京都なのですが、そのままの地名は使わず、少しづつ改変が加えられています。
例えば、地下鉄烏丸線は烏墨線となっており、各駅の名称も丸太町→麻呂田町といった具合に変わっています。
作中に登場するお寺の名称や学校の名前等も全て架空のものとなっていますが、作中にはマップも登場しており、位置の設定などはしっかりなされていたりします。
例えば、 ミーコの通う桐星高校はマップ上では京都御所南よりの西側辺りにあり、実際ここには京都女学院高校が立地しており、設定上意識はしたものと思われます。
ただし、外観は一致しません。
そんな具合で、明らかに京都ではあるものの、K都という架空の都市を舞台にした作品となっているわけですが、登場する風景は、実在の京都を参考にしている箇所が幾箇所もあります。
今回は、そのモデルを訪ねてきました。それでは、比較画像です。
【烏丸丸太町交差点】

第一話の冒頭です。こちらはこの後、麻呂田町という丸太町をモデルにした駅に入っていくので、駅の上の交差点と思われます。京都御苑側を撮影しました。

こちらは上記のカットの後で出てきます。時生が横断歩道を渡ってくるのが見えていることや、その前に後述のマックが登場することから、おそらくマックの前辺りをモデルにしたのだと思います。全然一致はしませんが。

マクドナルド烏丸丸太町店です。撮影方向もちょっと違うこともあって、一致度は低い様に見えるかもしれませんが、実は明らかに実在のものをモデルに作画しています。窓の上にちょこんと出ている構造物をご確認ください。それがそのまんま描かれているのです。
【地下鉄烏丸線丸太町駅】

本作が実在の場所をモデルに作画していることを裏付ける一番の証拠となるのがこのカットです。改札機こそ更新されて新しいものになってしまっていますが、柱やポスターの位置、そして自動精算機までしっかりと描きこまれています。北側の改札です。

残念ながら改札機は新しいものになってしまっていました。

しかしながら、奇跡的に丸太町の北口のこの改札を撮影した写真が残ってました。2014年8月に撮影したものですが、この時はまだ、作中のものと同じタイプの改札になっています。

ホームのベンチです。残念ながら一致しません。昔はこのタイプのベンチだったのかもしれませんが、それを知る術がありません。

国際会館は万国会館になっていますが、そのまんまです。

ほぼそのまんまですかね。


車両の形状もよく似ています。
【地下鉄烏丸線松ヶ崎駅出入り口1付近】

妖魔と戦って降車するのがこの駅になります。時生の住む玄武寺も作中のマップによると、松ヶ崎と北山辺りが最寄り駅になっています。

駅前の通りの植え込みだと思うのですが、あまり一致しません。自転車放置の警告は設置されているので、昔は作中の様な警告が設置されていたのではと思います。
以上です。
その他にも、京都タワーっぽいものが遠景に見えていたり、京都らしい風景の描写はありますが、明確に背景にモデルがあるのは、上記の箇所だけとなっております。
地下鉄の設定などは、しっかりと練り込まれており、単行本では設定が掲載されていました。
本作は15話で打ち切りとなってしまいましたが、もっと継続していれば、京都の色々な場所が出てきていたのではないかと思います。
お気に入りの作品だったので、中途半端なところで終わってしまったのはとても残念でした。
この頃のジャンプは1巻~3巻程度で打ち切りになる漫画がやたら多く、本作もコミックスは2巻しか刊行されていません。
何故、打ち切りになったのか今でもわからない、古味直志先生の「ダブルアーツ」が3巻で打ち切りの憂き目に遭ってしまったのも、この翌年です。
ということで、連載からかなり時間が経ってしまいましたが、ずっとやってみたかったK都の検証でした。
本作は、妖魔と妖魔を体に宿した人間との戦いを描いた、退魔モノの作品ですが、少年ジャンプのアクション系作品としては珍しく、明確に舞台地が設定されている作品でした。

作品の舞台は、その名も“K都”。そのまんま京都ですw
原作者の田中靖規先生が荒木飛呂彦先生のアシスタントをしていたこともあって、作品の随所にジョジョへのリスペクトが感じられるのですが、K都という表記は、ジョジョ第4部のS市杜王町という設定を意識したものでしょう。

舞台はどう見ても京都なのですが、そのままの地名は使わず、少しづつ改変が加えられています。
例えば、地下鉄烏丸線は烏墨線となっており、各駅の名称も丸太町→麻呂田町といった具合に変わっています。
作中に登場するお寺の名称や学校の名前等も全て架空のものとなっていますが、作中にはマップも登場しており、位置の設定などはしっかりなされていたりします。
例えば、 ミーコの通う桐星高校はマップ上では京都御所南よりの西側辺りにあり、実際ここには京都女学院高校が立地しており、設定上意識はしたものと思われます。
ただし、外観は一致しません。
そんな具合で、明らかに京都ではあるものの、K都という架空の都市を舞台にした作品となっているわけですが、登場する風景は、実在の京都を参考にしている箇所が幾箇所もあります。
今回は、そのモデルを訪ねてきました。それでは、比較画像です。
【烏丸丸太町交差点】

第一話の冒頭です。こちらはこの後、麻呂田町という丸太町をモデルにした駅に入っていくので、駅の上の交差点と思われます。京都御苑側を撮影しました。

こちらは上記のカットの後で出てきます。時生が横断歩道を渡ってくるのが見えていることや、その前に後述のマックが登場することから、おそらくマックの前辺りをモデルにしたのだと思います。全然一致はしませんが。

マクドナルド烏丸丸太町店です。撮影方向もちょっと違うこともあって、一致度は低い様に見えるかもしれませんが、実は明らかに実在のものをモデルに作画しています。窓の上にちょこんと出ている構造物をご確認ください。それがそのまんま描かれているのです。
【地下鉄烏丸線丸太町駅】

本作が実在の場所をモデルに作画していることを裏付ける一番の証拠となるのがこのカットです。改札機こそ更新されて新しいものになってしまっていますが、柱やポスターの位置、そして自動精算機までしっかりと描きこまれています。北側の改札です。

残念ながら改札機は新しいものになってしまっていました。

しかしながら、奇跡的に丸太町の北口のこの改札を撮影した写真が残ってました。2014年8月に撮影したものですが、この時はまだ、作中のものと同じタイプの改札になっています。

ホームのベンチです。残念ながら一致しません。昔はこのタイプのベンチだったのかもしれませんが、それを知る術がありません。

国際会館は万国会館になっていますが、そのまんまです。

ほぼそのまんまですかね。


車両の形状もよく似ています。
【地下鉄烏丸線松ヶ崎駅出入り口1付近】

妖魔と戦って降車するのがこの駅になります。時生の住む玄武寺も作中のマップによると、松ヶ崎と北山辺りが最寄り駅になっています。

駅前の通りの植え込みだと思うのですが、あまり一致しません。自転車放置の警告は設置されているので、昔は作中の様な警告が設置されていたのではと思います。
以上です。
その他にも、京都タワーっぽいものが遠景に見えていたり、京都らしい風景の描写はありますが、明確に背景にモデルがあるのは、上記の箇所だけとなっております。
地下鉄の設定などは、しっかりと練り込まれており、単行本では設定が掲載されていました。
本作は15話で打ち切りとなってしまいましたが、もっと継続していれば、京都の色々な場所が出てきていたのではないかと思います。
お気に入りの作品だったので、中途半端なところで終わってしまったのはとても残念でした。
この頃のジャンプは1巻~3巻程度で打ち切りになる漫画がやたら多く、本作もコミックスは2巻しか刊行されていません。
何故、打ち切りになったのか今でもわからない、古味直志先生の「ダブルアーツ」が3巻で打ち切りの憂き目に遭ってしまったのも、この翌年です。
ということで、連載からかなり時間が経ってしまいましたが、ずっとやってみたかったK都の検証でした。
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