Z/X Code reunion(伊豆市)【舞台探訪・聖地巡礼】
トレーディングカードゲーム『Z/X』を原作とする漫画『Z/X Code reunion』のアニメ版1話で登場した、伊豆箱根鉄道駿豆線の沿線を巡って来ました。第1話では、主人公、各務原あづみが物語のメイン舞台となる「富士御崎学園」に向かう場面が描かれますが、富士山が登場するほか、行先表示が“修善寺”となっている列車に乗車するので、伊豆箱根鉄道駿豆線の沿線らしきことは初見ですぐに分かります。作中で降車する駅も「富士御崎駅」となっていますが、駅周辺の田舎感から牧之郷駅だろうと思ってストリートビューで確認したところ、一発で当たりという感じでした。
というわけで、比較画像です。時系列順に上げていきます。
【三島二日町駅~大場駅間】
富士山といずっぱこが合わせて撮れるということで有名な写真スポットが伊豆箱根鉄道大場駅の北側のエリアになります。三島二日町駅と大場駅間の間は田畑を駆け抜ける区間が多く、とても良いロケーションとなっており、「伊豆箱根鉄道 富士山」で画像検索すると、たくさん写真が出てくる、駿豆線を象徴する風景です。写真は北沢林道踏切という踏切のところで撮影したもので、完全一致しないので断定はできませんが、富士山との位置関係からこの辺りであることは間違いないかと思います。住所でいうと、三島市になります。

その後、列車が通過していくカット、位置関係が正しいのであれば、三島二日町駅から牧之郷駅の間のいずれかということになりますが、ストリートビューでざっくり見た感じでは見つかりませんでした。その他のカットもそうですが、本作のカットはモデルがあるか怪しかったり、かなりアレンジがあって完全一致はしない感じなので、実在の場所が沿線にあるかは怪しい気もします。


ところで、伊豆箱根鉄道駿豆線は、電化されているのですが、作中で走行しているのは国鉄キハ40系気動車に見えます。電車が走っている場所にあえて、気動車を走らせているの…何か意味があるんですかね。この後出てくる駅のカットでも、わざわざ架線を排除して描かれているのですが、架線と架線柱がない方が、作画が楽、みたいな事情があったりするんでしょうか。
【牧之郷駅】

駿豆線の終点、修善寺のひとつ手前にある駅です。駿豆線、それなりに栄えた場所に意外と駅があるんですが、この牧之郷駅は周辺に何もない田舎な駅のひとつですね。右手の駐車場にある電話BOXまで再現されている割には、見事に架線が削除されていますね。

1番ホーム側の公道から撮影したものです。パーツ・パーツは凄く参考にされている感じなのですが、完全には一致しません。

折角なので『ラブライブ!サンシャイン!!』の 「HAPPY PARTY TRAIN」号に合わせてみました。

これも完全に一致するカットはないんですが、2番ホーム側から撮影したものです。ただ、あらためて見てみると、1番ホーム側から撮影したものの方が似た感じになりましたかね。

修善寺行き、つまり下り列車が停車する1番ホームとなります。鉄塔も実際にあるんですよ。

1番ホームを上り側に向かってみたカットです。

同じく上り側を見たカット。ホームの屋根、構造がそっくりで、何かの資料を基に描かれているのは間違いないように思います。

下り側のホームの出入口です。ちなみにですが、藤真拓哉先生の原作漫画では、跨線橋もあるような駅になっており、牧之郷駅ほど田舎の設定にはなっていません。

上記をもう少し北側から見たカットです。なんというか、実際の風景と比べると色々と簡素化された感じですね。

駅の北側にある田沢踏切です。東側から西に向かって踏切を超えていきます。


駅を出たあとに出てくるかっとがこれ。近隣にある大きな川は狩野川しかありませんし、駅から東向かって車が走っていたこととも辻褄が合いますし、狩野川を右岸から左岸に渡っていると考えていいのではないでしょうか。となると、富士御崎学園は修善寺周辺の山の中にあるという設定ということになりますでしょうかね。川のカット、一致する場所があるのかよく分かりませんでした。
というわけで、比較は以上です。
第1話では富士御崎学園に着いたあとは学園内のカットばかりでしたので、実在のモデルがあるようなカットは出てきませんでした。
牧之郷駅周辺の描き込みをみても、現地で取材した…という感じではないので、今後、伊豆地域の実在の風景が出てくるかは分かりませんが、また登場したら足を運んでみたいと思います。

≪引用:Googleマップ ストリートビュー≫
ちなみにですが、Googleのストリートビューの画像と比較したものがこちら、私が実際に撮ってきた写真よりも一致しています。このことから考えても、牧之郷駅のカットは、ストビューやネットの画像を参考にして描いたと考えるのが妥当ではないでしょうか。私が撮影したものより一致度が高いのは、カメラの高さが理由にあるのだと思います。撮影車の上にカメラが載っている筈ですので、かなり高い位置からの画なんです、ストリートビューって。上のフェンスの写真なんかは分かりやすいですね。実際に現地で撮ってみると、もっと見上げたような写真にしかなりませんので。
というわけで、比較画像です。時系列順に上げていきます。
【三島二日町駅~大場駅間】
富士山といずっぱこが合わせて撮れるということで有名な写真スポットが伊豆箱根鉄道大場駅の北側のエリアになります。三島二日町駅と大場駅間の間は田畑を駆け抜ける区間が多く、とても良いロケーションとなっており、「伊豆箱根鉄道 富士山」で画像検索すると、たくさん写真が出てくる、駿豆線を象徴する風景です。写真は北沢林道踏切という踏切のところで撮影したもので、完全一致しないので断定はできませんが、富士山との位置関係からこの辺りであることは間違いないかと思います。住所でいうと、三島市になります。

その後、列車が通過していくカット、位置関係が正しいのであれば、三島二日町駅から牧之郷駅の間のいずれかということになりますが、ストリートビューでざっくり見た感じでは見つかりませんでした。その他のカットもそうですが、本作のカットはモデルがあるか怪しかったり、かなりアレンジがあって完全一致はしない感じなので、実在の場所が沿線にあるかは怪しい気もします。


ところで、伊豆箱根鉄道駿豆線は、電化されているのですが、作中で走行しているのは国鉄キハ40系気動車に見えます。電車が走っている場所にあえて、気動車を走らせているの…何か意味があるんですかね。この後出てくる駅のカットでも、わざわざ架線を排除して描かれているのですが、架線と架線柱がない方が、作画が楽、みたいな事情があったりするんでしょうか。
【牧之郷駅】

駿豆線の終点、修善寺のひとつ手前にある駅です。駿豆線、それなりに栄えた場所に意外と駅があるんですが、この牧之郷駅は周辺に何もない田舎な駅のひとつですね。右手の駐車場にある電話BOXまで再現されている割には、見事に架線が削除されていますね。

1番ホーム側の公道から撮影したものです。パーツ・パーツは凄く参考にされている感じなのですが、完全には一致しません。

折角なので『ラブライブ!サンシャイン!!』の 「HAPPY PARTY TRAIN」号に合わせてみました。

これも完全に一致するカットはないんですが、2番ホーム側から撮影したものです。ただ、あらためて見てみると、1番ホーム側から撮影したものの方が似た感じになりましたかね。

修善寺行き、つまり下り列車が停車する1番ホームとなります。鉄塔も実際にあるんですよ。

1番ホームを上り側に向かってみたカットです。

同じく上り側を見たカット。ホームの屋根、構造がそっくりで、何かの資料を基に描かれているのは間違いないように思います。

下り側のホームの出入口です。ちなみにですが、藤真拓哉先生の原作漫画では、跨線橋もあるような駅になっており、牧之郷駅ほど田舎の設定にはなっていません。

上記をもう少し北側から見たカットです。なんというか、実際の風景と比べると色々と簡素化された感じですね。

駅の北側にある田沢踏切です。東側から西に向かって踏切を超えていきます。


駅を出たあとに出てくるかっとがこれ。近隣にある大きな川は狩野川しかありませんし、駅から東向かって車が走っていたこととも辻褄が合いますし、狩野川を右岸から左岸に渡っていると考えていいのではないでしょうか。となると、富士御崎学園は修善寺周辺の山の中にあるという設定ということになりますでしょうかね。川のカット、一致する場所があるのかよく分かりませんでした。
というわけで、比較は以上です。
第1話では富士御崎学園に着いたあとは学園内のカットばかりでしたので、実在のモデルがあるようなカットは出てきませんでした。
牧之郷駅周辺の描き込みをみても、現地で取材した…という感じではないので、今後、伊豆地域の実在の風景が出てくるかは分かりませんが、また登場したら足を運んでみたいと思います。

≪引用:Googleマップ ストリートビュー≫
ちなみにですが、Googleのストリートビューの画像と比較したものがこちら、私が実際に撮ってきた写真よりも一致しています。このことから考えても、牧之郷駅のカットは、ストビューやネットの画像を参考にして描いたと考えるのが妥当ではないでしょうか。私が撮影したものより一致度が高いのは、カメラの高さが理由にあるのだと思います。撮影車の上にカメラが載っている筈ですので、かなり高い位置からの画なんです、ストリートビューって。上のフェンスの写真なんかは分かりやすいですね。実際に現地で撮ってみると、もっと見上げたような写真にしかなりませんので。

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オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
=関連記事=
オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
2001年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』の姉島の舞台モデルとなった伊豆諸島の式根島を訪ねました。コミックスでいうと、9巻に収録の88話「島の女」から10巻収録の105話「息子」が“姉島”こと神津島と式根島が舞台となるエピソードです。


予てより、この姉島のモデルは俯瞰カットにおける島の形状や赤崎遊歩道の様な分かりやすい描写から、神津島であると考えており、令和元年年7月にようやく念願叶って神津島を訪問できたのですが、これも一致した~!!!と大興奮のカットが幾つもあった一方で、これはモデルなかったなぁ…というカットも多く、釈然としない気持ちはありました。
そして、その神津島の舞台探訪記事を、著者の玉井雪雄先生がご覧くださり、Twitterで以下の通りつぶやかれたので、もしや…と思い、式根島をストリートビューで探していたところ、一致しそうな神社を見つけ、式根島も実在の風景も参考にしていることを確信し、今回の訪問に至りました。
しかし、取材で死にかけるとは一体…という前に、架空の島の作画の為に、わざわざ離島を2つも廻って取材しているって、凄い!って話ですよね。というわけで、比較カットです。
【さるびあ丸】

先ずは姉島に向かう東海汽船の大型客船“さるびあ丸”の航海船橋甲板の左舷後方側から。写真は新島から式根島を航行中に撮影したもので、写真に写っているのは新島です。船の後方側を向いたカットなので、作中に描かれているのも式根島のひとつ手前の島である新島かもしれません。そういえばですが、以前に神津島を訪問した際は、すでに『天気の子』は公開されていたのですが、その時にはなかったポスターが船内に掲示されていました。

ちなみに、神津島の訪問記事にも書きましたが、現在のさるびあ丸(2代目)は2020年6月5日に退役することになっており、新造船(3代目のさるびあ丸)が建造中で、このカットが回収できる残り時間は短いです。
【山神神社】

島の中心部近くにある小さな神社です。上述の玉井先生のツイートを見てGoogleのストリートビューで島の神社をひとつひとつ見ていったところ見つかりました。ちなみにですが、この姉島総合病院なる病院は式根島にも神津島にも該当しそうなものがありません。いずれの島も小さな診療所があるだけです。
【野伏港】

式根島を発着する全ての定期旅客船はこの野伏港に就航しています。基本的にそのまんまなのですが、船の上からの撮影なので、完全には一致させられませんでした。

大型客船“さるびあ丸”とフェリーあぜりあは外海に面したこの位置に停泊していましたが、ジェット船と連絡船にしきは、この桟橋の内側に着岸していました。
見付けられたのは、この2か所だけでした。そもそも、式根島でも神津島でもなさそうなカットもありますし、もしかしたら、見落としているだけなのか、島以外の何処かをモデルにしているのか、或いは実在の場所ではないカットなのか、それは分かりません。ただ、やはり式根島よりは神津島のカットの方が多い感じでした。作中に描写される島の規模感からも、式根島は全体的な雰囲気もあまり近しいところはありませんし。
というわけで、式根島の訪問記でした。今回は大型客船で9時05分に到着し、13時15分発のジェット船で本土に戻るという
日帰り旅行でしたが、次はのんびり温泉に浸かりたいものです。

オメガトライブ(神津島)【舞台探訪・聖地巡礼】
オメガトライブ(式根島)【舞台探訪・聖地巡礼】
2001年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』の姉島の舞台モデルとなった伊豆諸島の式根島を訪ねました。コミックスでいうと、9巻に収録の88話「島の女」から10巻収録の105話「息子」が“姉島”こと神津島と式根島が舞台となるエピソードです。


予てより、この姉島のモデルは俯瞰カットにおける島の形状や赤崎遊歩道の様な分かりやすい描写から、神津島であると考えており、令和元年年7月にようやく念願叶って神津島を訪問できたのですが、これも一致した~!!!と大興奮のカットが幾つもあった一方で、これはモデルなかったなぁ…というカットも多く、釈然としない気持ちはありました。
そして、その神津島の舞台探訪記事を、著者の玉井雪雄先生がご覧くださり、Twitterで以下の通りつぶやかれたので、もしや…と思い、式根島をストリートビューで探していたところ、一致しそうな神社を見つけ、式根島も実在の風景も参考にしていることを確信し、今回の訪問に至りました。
神津島、、、式根島島、、、取材で死にかけたのは後にも先にもあの時だけだ。
— 玉井雪雄 (@SNOWBRND) July 24, 2019
しかし、取材で死にかけるとは一体…という前に、架空の島の作画の為に、わざわざ離島を2つも廻って取材しているって、凄い!って話ですよね。というわけで、比較カットです。
【さるびあ丸】

先ずは姉島に向かう東海汽船の大型客船“さるびあ丸”の航海船橋甲板の左舷後方側から。写真は新島から式根島を航行中に撮影したもので、写真に写っているのは新島です。船の後方側を向いたカットなので、作中に描かれているのも式根島のひとつ手前の島である新島かもしれません。そういえばですが、以前に神津島を訪問した際は、すでに『天気の子』は公開されていたのですが、その時にはなかったポスターが船内に掲示されていました。

ちなみに、神津島の訪問記事にも書きましたが、現在のさるびあ丸(2代目)は2020年6月5日に退役することになっており、新造船(3代目のさるびあ丸)が建造中で、このカットが回収できる残り時間は短いです。
【山神神社】

島の中心部近くにある小さな神社です。上述の玉井先生のツイートを見てGoogleのストリートビューで島の神社をひとつひとつ見ていったところ見つかりました。ちなみにですが、この姉島総合病院なる病院は式根島にも神津島にも該当しそうなものがありません。いずれの島も小さな診療所があるだけです。
【野伏港】

式根島を発着する全ての定期旅客船はこの野伏港に就航しています。基本的にそのまんまなのですが、船の上からの撮影なので、完全には一致させられませんでした。

大型客船“さるびあ丸”とフェリーあぜりあは外海に面したこの位置に停泊していましたが、ジェット船と連絡船にしきは、この桟橋の内側に着岸していました。
見付けられたのは、この2か所だけでした。そもそも、式根島でも神津島でもなさそうなカットもありますし、もしかしたら、見落としているだけなのか、島以外の何処かをモデルにしているのか、或いは実在の場所ではないカットなのか、それは分かりません。ただ、やはり式根島よりは神津島のカットの方が多い感じでした。作中に描写される島の規模感からも、式根島は全体的な雰囲気もあまり近しいところはありませんし。
というわけで、式根島の訪問記でした。今回は大型客船で9時05分に到着し、13時15分発のジェット船で本土に戻るという
日帰り旅行でしたが、次はのんびり温泉に浸かりたいものです。

