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神様になった日(山梨県山梨市)【舞台探訪・聖地巡礼】

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神様になった日(本放開始前編)【舞台探訪・聖地巡礼】

2020年10月10日から放送が開始された「Key」「アニプレック」「P.A.WORKS」によるオリジナルアニメーション企画第3弾『神様になった日』の舞台モデルを訪ねてきました。本作は5月にティザーが公開され、ワンカットだけアニメ絵っぽいカットが入ってはいましたが、舞台地の特定につながる様な情報はありませんでした。その後、7月25日にアニメPV第1弾が公開され、この中に実在の風景がモデルとして描写されており、舞台が山梨県山梨市周辺であるらしいことが分かりました。さらに9月26日にPV第2弾の公開と放送直前特番の放送があり、山梨市の万力公園周辺がメイン舞台であることが揺るぎないものとなります。というわけで、その山梨市を訪ねて来ました。

【笛吹川フルーツ公園】
キービジュアル
キービジュアル:笛吹川フルーツ公園の敷地の上の方にある“恋人の聖地”のオブジェです。本作は『「Angel Beats!」、「Charlotte」を経て麻枝 准&P.A.WORKSが届ける“ボーイ・ミーツ・ガール”の到達点』というキャッチコピー的なものが付いていますが、 加えて麻枝准氏の“原点回帰”を強く謳っていました。となると普通に考えれば、ヒロインと主人公が結ばれる王道のボーイ・ミーツ・ガール作品になるのでは…と考えられるのですが、「恋人の聖地」のような分かりやすい場所をストレートにキービジュアルに据えている辺り、何か意味を感じてしますね。

【笛吹川フルーツ公園周辺】
1話1PV
1話。冒頭で登場する山梨市の北側の傾斜地からの眺望と思しきカットです。笛吹川フルーツ公園は傾斜地に立地していて、その辺りから甲府盆地を見下ろしたものと考えてよいかと思います。作中のカットは分かりやすいように明度等を修正しました。右下に見えるのは、国道140号バイパスと思われますし、建物の位置関係からも、この辺りの何処かからの眺望をモデルにしたことは間違いないかと思います。バイパスの角度からすると、もう少し東よりから撮った方が一致しそうで、フルーツ公園近くの「名前のない展望台」というところからも撮ってみましたが、ここも少しズレる感じです。いずれにせよ俯瞰カットなので具体的な場所は特定しようがなく、この辺りの斜面から見下ろしたカットという以上のことは言えません。

【万力公園】
1話10
1話:根津嘉一郎翁銅像の前を走る道路です。南方向を見たカット。

1話11
1話:同じく根津嘉一郎翁銅像の前を走る道路で、ひとつ上のものとは反対方向を見るとこういう風景です。

1話12
1話:動物園の北側にある中央広場という場所にある東屋です。

1話13
1話:この東屋は結構しっかりモデルになっている感じですね。

1話14
1話:東屋奥に見える看板まで描き込まれています。

1話15
1話:出入口の幅は実際より狭めになってますね。

1話26
1話:この東屋、週末の日中は結構使われているので、写真撮影の際はご注意下さい。

1話19
1話:東屋のある中央広場内のカットになります。芝生になっています。

1話20
1話:同じく中央広場。奥に見えるのは笛吹川の堤です。

1話23
1話:右手に見えるのは実際には街灯なのですが…

1話27
1話:作中では街灯が時計にアレンジされていました。この広場に実際には時計はありませんし、公園の南側にある時計も全然デザインが違っていました。

1話53
1話:ここは一致する場所を公園内に見出せませんでしたが、奥に堤防が見えて右手に階段があることなどから、中央広場をアレンジしたものではないかという印象です。

1話54
1話:以後3カットは中央広場のさらに北側にある「子供の広場」周辺です。奥には万力公園を南北にぶった切る市役所前通りが走っていて、その下を通る通路が奥に見えています。

1話55
1話:子供広場の近くにある公衆トイレです。

1話56
1話:ここはこれだけのカットでは断定できませんが、周辺の林の中を縫う様に走る小径がこんな感じになっています。

1話57
1話:噴水広場。

1話58
1話:噴水広場。

1話59
1話:噴水広場。

1話60
1話:噴水広場。真ん中の区画は噴水は上がってませんでした。そのため噴水の水合わせで写真撮ってみました。

1話62
1話:噴水広場。

1話63「神の選択はラーメンじゃ」
1話:噴水広場。神の選択は、ラーメンじゃ!

1話69PV
1話:せせらぎの広場。せせらぎの広場は万力公園の南東の端にあたるエリアとなります。笛吹川に面した河川敷の広場といった感じですね。このカットは根津橋の上から広場を見下ろしたものです。

1話70
1話:せせらぎの広場。

1話71
1話:せせらぎの広場。

1話72PV
1話:せせらぎの広場。

1話73
1話:せせらぎの広場。

1話74
1話:せせらぎの広場。全体的にアレンジが多いので、完全にカットを合わせようとか思わない方がいいです。

1話75
1話:せせらぎの広場。

1話76
1話:せせらぎの広場。左奥に見えるのが、中央広場のところで既述の堤防の南端になります。

1話80
1話:せせらぎの広場。奥に見えるのが根津橋となります。

1話81
1話:せせらぎの広場。右岸から対岸を見た感じです。

1話84
1話:せせらぎの広場。

1話85
1話:せせらぎの広場。これは一致する場所がありませんでした。護岸の雰囲気からしてこの辺りの何処かを参考にしているということでいいとは思いますが。

1話87
1話:せせらぎの広場。

1話88
1話:せせらぎの広場。

1話41話6「キテレツとは失礼な、オーディン様じゃ」
1話。公園内にバスケットコートはありませんが、他のカットから設定上は万力公園内にあることになっていると思われます。バスケットゴールほか、その周辺のカットや公園内のカットでは、一部、モデルが万力公園内に見当たらないものがあります。別にモデルがあるのか、架空のものなのかは不明です。

【根津橋】
1話68
1話。「ゆるキャン△」でも登場する笛吹川に架かる橋です。万力公園に隣接した場所に位置しています。

【山梨市立図書館】
1話46
1話。図書館も厳密にいうと万力公園内にありますが、独立した施設なので別項目として扱います。万力公園の北側に市民会館があり、その中に図書館が入っているという形になっています。

1話47
1話。図書館正面…というか、市民会館正面というわけです。この建物全部が図書館というわけではなく、向かって左手側の1階と2階が図書館の入っている場所です。

1話51
1話。図書館前の通路ですが、微妙に一致しないです。参考にはされていますが。

1話52
1話。図書館入口のアップ。

1話481話49
1話。なお図書館が一致するのは外観だけで、内部は一切モデルになっていません。全てにおいて全く違う図書館でした。何処か別の場所がモデルなのか、或いは架空の場所なのか。

【デイリーヤマザキ山梨万力公園前店周辺】
1話32
1話。万力公園のすぐに西側あたりにあるコンビニです。

1話30PV
1話。デイリーの南東を走る裏通りにある道沿いです。周辺は住宅街なので写真撮影には注意を払って下さい。また、掲載しませんが、犬が登場する玄関先のカットは民家ですので、カメラを向けたりする行為は厳に慎しむようお願いします。

1話28PV
1話。同じ通り沿いから、山梨県山梨市の郷土の誇る実業家、「根津嘉一郎」の銅像を見たカットです。左手の家の屋根の形からして、この位置からで合っているのではと思いますが、像の向きなど、多少アレンジがありますね。

【万力大橋西交差点周辺】
1話34
1話。デイリーから図書館に向かって歩いていく道路は「雁坂みち」とも呼ばれる国道140号線沿いとなります。あんまり一致しないカットが多くなってきます。万力大橋西という交差点に向かって北東に進んでいくのですが、まずこの辺りの歩道はこういうレンガではないです。赤っぽい路面になっているのは交差点の周辺なのみなので、その辺りで適当に撮りました。

1話35
1話。そもそもなのですが、この辺り、二人が歩いているとみられる道路の東側に歩道がないのです。これも奥に信号が見えているのは位置関係的にもおかしく、適当に撮った写真です。

1話39
1話。これはアレンジあるが、一致します。左にあるのは「万力公園 万葉の森」と書かれた碑です。

1話40
1話。上述の碑の前です。結構ちゃんと花壇とか案内看板とか一致します。

1話41
1話。なんとなく、反対側を撮ってみるとこんな感じ。

1話43PV
1話。こちらはPV第1弾でも出ていたカットです。あの信号が万力大橋西の信号です。

1話44 (2)
1話。建物もしっかり一致しますし、山梨交通のバスのデザインも参考になっているのが分かります。

【ちどり食堂】
1話64
1話。競馬好きのおっちゃんがやっているラーメン屋「鍵麺亭」のモデルとなっている食堂は、やはり万力公園のすぐ近く、万力大橋西の交差点の少し北にある「千鳥」という飲食店でした。日曜日が定休なのか、訪問時は営業していませんでした。

【神徳橋周辺】
1話90
1話。夕暮れの河川敷が描写されていたのがこの辺りです。つまり「Angel Beats!」や「Charlotte」でもおなじみの野球シーンが出てきた場所です。万力公園に隣接した根津橋のもうひとつ下流側に架かる橋がこの橋です。このカットは橋の右岸上流側から、下流側を見たものです。右手に見えるのはI-PEXの山梨工場です。

1話91改
1話。これは一致するカットがありません。この堤防の上部は大半を車道が占めていて、人の歩けるスペースはこんなに広くないんですよね。橋より下流側の方がカーブがいい感じで一致するので、そちらで撮影しました。

放送直前特番4
1話。というわけで位置関係から考えると、この神徳橋と根津橋の間の河川敷に野球場がある筈なのですが、ご覧の通り、この辺りは野球場を確保できるようなスペースはありません。

1話89
1話。PVから登場しているこちらの印象的な土手のシーンも、この辺りにはありませんでした。

神様になった日(山梨県山梨市)【舞台探訪・聖地巡礼】

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神様になった日(山梨県山梨市)【舞台探訪・聖地巡礼】

※この記事は本放送の始まる前のPV等のカットで登場した場所を巡ったものですので、上記をご覧ください。

2020年10月10日から放送開始予定の「Key」「アニプレック」「P.A.WORKS」によるオリジナルアニメーション企画第3弾『神様になった日』の舞台モデルを訪ねてきました。
本作は5月にティザーが公開され、ワンカットだけアニメ絵っぽいカットが入ってはいましたが、舞台地の特定につながる様な情報はありませんでした。その後、7月25日にアニメPV第1弾が公開され、この中に実在の風景がモデルとして描写されていて、舞台が山梨県山梨市周辺であることが分かりました。さらに9月26日にPV第二弾が公開され、放送直前特番も放送されました。この中に新規のカットが多数入っていたので、放送開始前ではありますが、これらの舞台を訪れました。

【笛吹川フルーツ公園】
キービジュアル
キービジュアル:笛吹川フルーツ公園の敷地の上の方にある“恋人の聖地”のオブジェです。これはオブジェの構造や背景の雰囲気からしても、ここで間違いないでしょう。HPのトップにも「ボーイ・ミーツ・ガール”の到達点」とキャッチフレーズ的なことが書いてありますが、以前のWEBでの特別放送でも麻枝准氏の“原点回帰”を強く謳っていました。というわけで、普通に考えれば、ヒロインと主人公が結ばれる王道のボーイ・ミーツ・ガール作品になるのでは…と考えられるのですが、「恋人の聖地」をキービジュアルに据えてしまう辺り、何か強いメッセージを感じるような気がします。

PV第2弾10
PV第2弾:公園内の噴水広場という所で、左手に見えるのは「フルーツパーク富士屋ホテル」です。街灯のデザインが公園のそれと同じだったので、公園内であることはすぐに分かり、この様な大きな建造物はホテルしかないと思ったので、すぐに見つかりました。街頭の位置や芝生の部分も合致するので、この辺りがモデルになったとみて間違いなかろうと思います。

PV第2弾11改
PV第2弾:となると陽太がいた場所も流れ的には公園内かもしれません。この路面のデザインは公園内に複数確認できますが、左奥の棒のようなものが何か分かりませんでした。とはいえそれまでキービジュアルでしか登場していなかったフルーツ公園が、これで本編内でも登場する事が確実となりました。

PV第2弾15
PV第2弾:このカットははっきり言ってここなのか微妙です。キービジュアルや他のカットが出てくることからフルーツ公園内である可能性が十分考えられますが、きっちりは一致しないですね。果物広場のドームの下の花壇のところです。

PV第2弾1
手摺の形状が全然違いますね。階段の両サイドに花壇がある点や踊り場の雰囲気も似てはいます。

PV10d
PV第1弾:一瞬登場する山梨市の北側の傾斜地からの眺望と思しきカットです。笛吹川フルーツ公園は傾斜地に立地していて、その辺りから甲府盆地を見下ろしたものと考えてよいかと思います。作中のカットは分かりやすいように明度等を修正しました。右下に見えるのは、国道140号バイパスと思われますし、建物の位置関係からも、この辺りの何処かからの眺望をモデルにしたことは間違いないかと思います。バイパスの角度からすると、もう少し東よりから撮った方が一致しそうで、フルーツ公園近くの「名前のない展望台」というところからも撮ってみましたが、ここだとちょっと東に行き過ぎかなという感じでした。

【差出磯大嶽山神社】
PV第2弾4改
PV第2弾:後述の万力公園の北あたりに位置する神社です。「さしでのいそだいたけさんじんじゃ」と読みます。手水舎と手摺の位置関係やデザインからも、この神社で間違いないと思われます。

PV第2弾5改
PV第2弾:神社の作中カットは明るさなどをいじっています。奥の神楽殿の形も一致していることが分かります。この他、お祭の様子が放送直前特番で出てくるのですが、花火をここで観ていることから考えると、この神社の可能性がありますね。

【万力公園】
PV第2弾8
PV第2弾:噴水広場という場所のベンチです。街灯の形状が一致していることや、その他にも万力公園周辺が出てくることを考えれば、この場所である可能性が極めて高いと思います。

PV第2弾7
PV第2弾:噴水広場。ベンチまわりの雰囲気も似ています。

放送直前特番12
放送直前特番:万力公園の南側に位置する場所にある「せせらぎ広場」という場所です。根津橋の上から見下ろしたカットになります。

放送直前特番1
放送直前特番:きれいに一致はさせられませんでしたが、路の湾曲具合や右手のせせらぎの様子からもここで間違いなかろうと思います。

2PV第2弾
PV第2弾:こちらも放送直前特番で出てきた場所と同じように見えますね。これだけでは確証が持てませんが。

【万力大橋西交差点】
PV3
PV第1弾:「万力公園」は山梨県山梨市にある市管理の公園です。かなり広い公園で、敷地内には市民会館から動物園、池なんかもあります。その公園の西側を走る国道140号線(雁坂みち)の交差点「万力大橋西」のすぐ近くです。

PV4
PV第1弾:登場の場所は交差点のやや南側になります。歩道など含め、やや改変が見られますね。

PV6
PV第1弾:流れからすると、これも近辺なのだと思われるのですが、建造物の形が一致しませんね。違う場所なのかもしれません。

【万力公園周辺】
放送直前特番8
放送直前特番:「デイリーヤマザキ山梨万力公園前店」の裏手にある通り沿いです。

放送直前特番9
放送直前特番:ひとつ上のカットのすぐ近くです。銅像は山梨県山梨市の郷土の誇る実業家、「根津嘉一郎」です。左手の家の屋根の形からして、この位置からで合っているのではと思いますが、像の向きなど、多少アレンジがありますね。

【場所不明】
モデルがあると分かっているのは、上記のみです。その他にモデルがあるかもしれないカットとして、以下のようなものがあります。
ティザーPV1
この河川沿いのカットは、第一弾では伊座並杏子が堤防の法面に座っているのですが、ティザーPVでは主人公、成神陽太らしき人物のシルエットが入ったカットが登場していました。山の稜線を参考に国府盆地東側を探していくと、笛吹川に合流する金川を上流側に見た感じが一番雰囲気は近いかなと思ったのですが、一致するような場所を見出すことができませんでした。右手が堤防の傾斜であるとすると、堤防の位置に対して、架橋されている位置が低すぎるように思います。川の左右沿いに盛り上がった場所がないか探しましたが、甲府盆地はかなり平たいですし、橋を片っ端からストリートビューで見ていきましたが、あまり似た場所が見当たりません。実在しないか、かなり大胆にアレンジされているということも考えられるので、探して見つかるものかも不明です。写真は、山の稜線が似通っていて、川の右手に民家と電柱があるという条件を満たしている場所で、とりあえず撮ってみたものです。放送直前特番では設定資料のようなものが出てきましたが、送電線の鉄塔がいくつか並んでいる場所のようです。

PV18
はい、野球です。「Angel Beats!」「Charlotte」から続く、何故か野球のシーンが挟み込まれる伝統は第三弾たる本作にも継がれているようです。しかし、これ、野球場なんですかね、この場所。外野にそのまま木が生えてるように見えますし、そういう場所って河川敷とかにあるちょっとした野球の練習場とかしかなくないですか。甲府盆地の野球場を片っ端から見ていきましたが、割としっかりと外野に塀やネットがあるような野球場ばかりで、かちっとしてない感じの野球場は「敷島総合公園運動場」「日本システムウエア野球場」位しか見当たりません。AB!からの流れを考えると、どっかの大学とか…思いも寄らない場所の野球場(あるいはただの広場)をモデルにしているとか、特にモデル無しというケースも大いに考えられます。

PV13
バスケットコート等が登場する公園と同じ公園内と思われるカットです。これも甲府盆地東側の公園などを片っ端から画像検索とストリートビューで見て行った結果、甲府市にある小瀬スポーツ公園のベンチの構造が一番近いと思ったので、そこで撮影したものです。三本足ということや、色合いも近いものがあります。ただ、公園内を歩き回ってみた結果(かなり広いので疲れます)作中と一致するようなカットはありませんでした。

PV9PV11
この二つも恐らくは同じ公園的な場所の中にあるものと思われるのですが、甲府盆地にこういったバスケットコートは見当たりませんでした。もしかしたら、これも大学の施設の中とかもありえるかなと思ったのですが、こんな鮮やかな青色ベースのバスケットコートって、山梨以外でもあまりなくないですかね。ただ、モデルはあるように思うのです。右手のカットの一番右端に映っている構造物。これ、架空の場所なら描き込むようなものではないように思います。これを手掛かりに公園を中心に探したのですが、見つけられませんでした。

ということで、今のところはっきりと確認できるモデル地は、山梨県山梨市内に留まっています(横浜を除く)。今後、さらに広いエリアに拡大するのか、あるいは山梨市周辺だけで物語が展開するのか見物ですが、いずれにせよ今年から来年にかけては山梨の南側が「ゆるキャン△」、東側が「スーパーカブ」、西側が「神様になった日」と強力が3つのアニメが立て続けに放送となり、山梨県からは目が離せませんね。

ゆるキャン△ SEASON2(特報)【舞台探訪・聖地巡礼】

『まんがタイムきららフォワード』に連載中の「ゆるキャン△」のアニメ版2期に当たる「ゆるキャン△ SEASON2」の最新のプロモーション映像が、2020年9月21日夜に公開されました。
TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』特報 │ 2021.1 ONAIR
こちらの映像は“特報”と題され、2021年1月から放送されるアニメの本編映像を使用したPVになっています。
その中で、山梨県南部のお馴染みの場所や、2期の中心舞台になるであろうと想定される静岡県の舞台が登場したので、現地を訪問して来ました。
登場順だと分かりにくいので、導線を考えつつ概ね南の方から順に並べています。

【御前埼灯台】
特報1
2期を象徴する場所とも云える、静岡県は御前崎市にある御前埼灯台です。2期では原作通りに進む様であれば、山梨県よりもむしろ静岡県の登場舞台の方が多いと思われます。御前埼灯台はそんな静岡の旅のはじまりの場所となるはずで、特報でも最初に登場するスポットです。ちなみにですが、地名は御前崎ですが灯台の名前は“御前埼”です。

特報3
灯台の南側にある展望スペースです。灯台のシーンは原作では5巻に収録の25話に該当します。

特報2
灯台から海側の駐車場に至る階段の途中にある場所です。石畳の石の形から、そのまんまという感じですね。

【御前崎サンロード】
特報9
灯台を見学後、リンが次なるスポットへ原付を走らせているであろうシーンです。この辺りの海沿いの道路はサンロードと呼ばれているのですが、灯台から2.5km程西へ行った辺りだけ、ガードレール?などの構造が作中と同じ様な感じになっています。写真は、なるべくススキが生えている場所を選んで撮ってみました。

特報7
もう少し秋も深まるとススキが増えてくる場所なのかもしれません。訪問時は本当に写真を撮ったあたりにしか生えていませんでした。しかもまだ穂が出てきたばかりという感じです。

特報8
追い越し禁止の道路です。まあ、一応撮ってみたという程度のものですw

【南部橋東詰交差点】
特報18
ここからは山梨県のお馴染みのエリアです。南部橋は南部町にある冨士川に架かる橋で、1期ではなでしこが自転車で渡っていた橋です。その左岸側の袂にある交差点が南部橋東詰です。アングル的には北側から南側を向いたものになっていますが、やや俯瞰気味な上に車道から見た感じなので、完全に再現することはできません。ちなみに左に見える建物は「JA山梨みらい 栄支店」です。

【しょうにん通り ポケットパーク】
特報16改
南部町の次は身延町です。1期でも登場している場所なので特報を見た瞬間にあそこだ!と思った方は多い筈。身延駅前に南北に伸びる商店街、しょうにん通り沿いにあるポケットパーク前です。

特報15改
歩道のデザインも一致していますね。なお、この2枚の画像については作中カットの明るさを上げて見やすくしてあります。

【波木井集落の農地】
特報4
なでしこが自転車で走っていた場所です。波木井という集落にあります。正直言って青い倉庫くらいしか一致せず、なでしこが走っている場所には道もありません。ただ、原作で同様になでしが走っているシーンがこの付近なので、ここをモデルにしたと考えていいように思います。身延町の消防団身延第二分団第二部の倉庫の前あたりから北西を見た感じです。

特報5
山の稜線も全く一致しないです。

【酒の川本身延店】
特報11
こちらもおなじみの場所ですね。千明のアルバイト先である酒屋のモデルで、イヌ子がアルバイトしている「セルバみのぶ店」の前にあります。もともと空き店舗になっていた場所ですが、2020年4月にファンを楽しんでもらおうと、店名の表記などが再現されました。千明がいた場所は、店の裏側にあたる北側の部分であると思われます。

旧下部小学校・中学校跡
特報17
本栖高校の位置モデルになっている旧下部小学校・中学校跡です。ここは位置モデルで、校舎や校庭は一致しませんので、雰囲気だけ再現という感じですね。

特報14
これ、何をしてるんでしょうねwなお4連休の最終日でしたが、甲斐常葉駅にも常幸院にも下部中跡にも同業者はおらず空いていました。

特報12
2020年1月に実写版のゆるキャン△のロケセットが旧下部中内に再現された際に撮影しておいたものです。狭くて広角が確保できませんでしたけどねw

【本栖湖】
特報6
そして本作のキースポットともいえる本栖湖です。西側の展望台から撮影しましたが、実際には湖畔にあり作中で登場する浩庵キャンプ場から見た光景といったところでしょうか。残念ながらこの日、富士山は見えませんでした…。

というわけで比較カットは以上です。
訪問日前日の夜遅くに特報が公開されたため、なでしこが自転車で走っているシーンだけ、後日の訪問でした。
一応マップをつけてあるので参考にして下さい。

ゆるキャン△(小淵沢・入笠山)【舞台探訪・聖地巡礼】

「ゆるキャン△」の短編スピンオフ漫画「サウナとごはんと三輪バイク」の舞台モデルを訪ねて来ました。
本作は、ヤマハ発動機の販促活動として展開されている「サウナとバイクでととのう漫画」のひとつとして2019年3月に掲載されたもので、内容は“トリシティ125”のプロモーションになっています。この書下ろしのスペシャルエピソードは、単行本では10巻に収録され、アニメ化もされたものが「へやキャン△」のDVD&ブルーレイの特典映像となっています。
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・ヤマハ発動機株式会社「サウナとバイクでととのう漫画」公式HP
基本的にはアニメ版の舞台も、漫画と同様になっているので、本記事では漫画版の舞台について記載しています。
それでは現地との比較画像です。時系列で並べると、ちょっと遠回りのルートになってしまうので、訪問の参考用に東から順に並べています。

【ひまわり市場】
住所:山梨県北杜市大泉町谷戸2008
電話番号:0551-38-4744
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リンがキャンプ用の買い出しに立ち寄るのが、八ヶ岳南麓にあるスーパーマーケット「ひまわり市場」です。テレビ朝日の「激レアさんを連れてきた。」でも社長が登場した、ちょっと変わったスーパーとして有名です。お店の外観はそのままですが、あfろ先生が多様する超広角カット…というか全天球カメラで作画参考用の記録写真を撮った様なカットなので、普通のカメラでは再現できません。写真は、パノラマ撮影機能で撮影したものです。スーパーの様な業態のお店において、店内で写真撮影することは非常識だと思いますので、内部の写真はありません。ただ店内もしっかりとモデルになっていますし、品ぞろえやPOPなど、色々と面白いので、是非、お買い物してみて下さい。

【高岡和食処】
住所:山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332−17
電話番号:0551-36-5035
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ご飯を食べに立ち寄ったお店がこちらです。外観のそのまんまで、作中の店名もそのままです。

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天ぷら定食は、竹が1000円(税別)、松が1500円(税別)でした。写真は竹です。

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リンちゃんが座っていたのは、入口入って右手の奥の席です。店内の写真は、昼の営業の閉店間際(14時30分)に、お客さんが私のみとなったので、お店の方にお声がけして撮影させて頂いたものです。

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窓際には水槽があって、大きな金魚が飼われていました。作中では冬だったので、扇風機はありませんでしたね。

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写真では車で隠れていて見えませんが、実際に窓の奥には隣の家の屋根が見えていました。

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店内のレイアウトから、掲示物に至るまで、実際のものそのままでした。

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販促漫画だけあって、ちょこちょこ入ってくるトリシティのPR。お店の前の未舗装の駐車スペースです。

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なお、お店の入口には、あfろ先生のイラスト入りサイン色紙や「へやキャン△」のポスターなどが掲示されていて、交流ノートも設置されていました。

【延命の湯】
住所:山梨県北杜市小淵沢町2968−1
電話番号:0551-36-6111
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寒さで顔が固まったリンが入った温泉は、「スパティオ小淵沢」というレストランや体験施設等のある複合観光施設の一角にあります。内部の写真は勿論ありませんが、きちんと参考に作画されています。サウナは新型コロナの影響で休止していましたが、訪問時には、入口に7月3日から再開したと掲示されていました。

【入笠山】
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リンが今回のキャンプ地に選んだ場所は、南アルプスこと赤石山脈の一番北側に位置するのが入笠山にあります。“にゅうかさやま”と読みます。入笠山に至るまでの道路も作中に登場し、実在の風景を参考に作画されていました。こちらはJA信州諏訪富士見町中央支所西山営業所の少し西側のあたりです。

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入笠山に徐々に上り始めるあたりの道路です。「青木の森」という別荘地へ行く道路と、入笠山への道の分岐点あたりかと思われます。右奥に見えているは、道路の青看板の裏側になります。

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ひとつ前のカットの近くです。入笠山に登る道路は、つづら折りになっていますが、ガードレールがあるのは、上り始めてすぐなので、この辺りと推察されます。このヘアピン気味の道路の描写、こんな感じで本作では他にも使われていますよね。

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正式名称は不明ですが、Googleマップや幾つかのサイトでは「八ヶ岳ビューポイント」として紹介されている、入笠山山頂の東側を走る道路上にある展望台的なスペースです。いわゆる扉絵的な扱いで登場しています。作中ではベンチがないので、こことは言い切れませんが、バイクが走れて八ヶ岳が綺麗に見渡せる場所はここしかないと思うので、恐らくここをモデルにしているのではと思います。なお、ここまでの4カットは、入笠山の東側にあたり、長野県富士見町に位置します。

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入笠牧場のあたりの広いスペースです。この写真の後ろ側には、牛がいる牧場です。なお、実は入笠山の山頂より西側は、長野県伊那市にあたり、牧場やキャンプ場がある場所は伊那市です。

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リンがキャンプしていた場所は、「山小屋 農協ハウス」というところで、この付近にありますが、宿泊していないので、比較画像はありません。手書き風?の看板が設置されていましたが、正式名称や料金体系などはよく分かりませんでした。

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なお、訪問時の注意ですが、入笠山はマイカー規制が行われていて、朝8時から午後3時までの間は、途中までしか車で上がることができません。そのため、今回は午後3時になるのを待って、入笠山に入りました。具体的に言うと、八ヶ岳ビューポイントと入笠牧場、JAハウスは、途中の駐車場に車を置いて徒歩で歩くのは、かなり厳しいです。

15時を回ってから登ると、すぐに夕方になってはしまいますが、自然あふれる美しい高原ですので、是非、山頂近くまで上がってみることを、オススメします。

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作品と関係ないですが、訪問時に撮影した「ウラギンヒョウモン」「ミドリヒョウモン」「スジボソヤマキチョウ」がアザミで同時に吸蜜する様子です。ヒョウモンチョウの仲間が乱舞する美しい高原でした。ゆるキャン△はいつも、知らなかった素晴らしい場所に自分を引き合わせてくれる、素晴らしい作品です。

スーパーカブ(アニメPV第1弾)【舞台探訪・聖地巡礼】

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トネ・コーケン先生の小説『スーパーカブ』は、2017年12月から「コミックNewtype」において蟹丹先生作画による漫画版が連載されています。さらにアニメ化されることも決定し、2020年5月にはプロモーションビデオ第一弾が公開されました。
今回は、このPV第一弾に登場した山梨県北杜市の舞台モデルを訪問してきました。なお、主人公小熊の自宅や最寄り駅である日野春駅、学校のモデルなどは、漫画版でも舞台となっていて、現在公開されているカットを見る限りでは、アニメは漫画版の舞台設定に準拠しているように思われます。漫画版に関しては、別途比較記事をアップしてあるので、最上部=関連記事=のリンクからご確認下さい。

それでは比較画像です。登場順に紹介します。

【日野春駅】
PVの一番最初に出てくる駅です。なお、漫画版の第1話も日野春駅の描写からスタートしています。小熊の自宅はこの駅の近くにあり、最寄りの鉄道駅ということになります。といっても原付に乗るお話なので、電車に乗るシーンとか全然出てこないんですけどね…。作品の舞台がどういった場所にあるのかというのを説明するためのカットというところなのだと思います。
PV第一弾1a
1番線・2番線のホームを改札側の通路から撮影したものです。

PV第一弾2a
跨線橋から下り方面を見下ろしたカットです。

PV第一弾3a
改札前の通路からホーム側を見たものですが、位置的にも前に金網があることからもちょっときれいに一致させるのは難しいです。

本作のメインたる舞台は、北杜市の中でも、合併前の武川村のエリアとなります。日野春駅と小熊の自宅は旧武川村ではなく、旧長坂町に所在していますが、そこから高校のある武川地区に向かうという感じですね。

【小熊の自宅】
PV第一弾6
本作(少なくとも漫画版では)では、日野春駅と武川地区を結び、武川地区の中心部を横貫する県道612号線沿いに、多くの舞台モデルがあります。小熊の自宅もまさに県道612号線沿いにあり、日野春駅から直線距離で200m程東にある集合住宅がモデルです。

PV第一弾7
自宅から出てきて、県道612号線を武川地区方面を向いたカットです。

2話2
漫画版では2話から登場する小熊の自宅ですが、漫画よりアニメ版の方が実際のアパートの形をきちんと描いているように見えます。漫画版では2階建ての質素なアパートになっています。

【牧原交差点】
PV第一弾4
既述の県道612号線と、中央道とほぼ並走し、山梨県を縦貫する国道20号線の交差点が牧原です。小熊の自宅と高校のちょうど真ん中あたりにあり、小熊の通学路上では最大の交差点ということになります。こちらは交差点の南東側の信号で、20Tという表記も一致しています。

PV第一弾5
俯瞰カットなので合いませんが、位置的には交差点の西側から東側を見たもになります。

【北杜市立武川中学校】
PV第一弾9a
小熊らの通う高校のモデルは、実際には中学校です。旧武川村のエリアには高校がありませんので、中学校をモデルにしたということなのかもしれません。普通の中学校なので、通常だとこの段階で公開するかどうか迷うところですが、漫画版16話で「武川祭」と学校の入口に掲げられているカットも登場していて、あえて非公開にする意味合いは薄いと判断し、公開しています。こちらは校舎から県道612号線側を見下ろしたカットなので、再現はできませんが、フェンスや田んぼの様子からも、しっかりとモデルとして描かれていることが分かります。

PV第一弾9
バスケットゴールや視力検査のランドルト環みたいなものも、校庭のフェンスにしっかりある。

main_img01m.jpg
学校の駐輪場です。スーパーカブが主軸の作品ですので、当然駐輪場が多く登場することになります。敷地外から撮影しているため、一致はしませんが、奥にあるグランドの照明や部室の様な建物が作中にも描かれていることが分かります。

main_img01.jpg
一応、作中とは反対方向からの撮影ですが、こちらも上げておきます。

ということで以上です。本放送が楽しみですね。本作のHPを見ると、『原作:トネ・コーケン/イラスト:博(角川スニーカー文庫 刊)』とあって、漫画版については触れられていません。しかし、登場する舞台は漫画版を踏襲していますし、小熊のキャラクターデザインを見ると、原作イラストの小熊よりも漫画版小熊の顔の方に近い感じを受けるのですが…。漫画版を追いかけていた身からすると、舞台モデルがどうなるか、とても気になるところです。

マップを制作してあるので、訪問の参考にして下さい。漫画版は青色、アニメ版は赤色でプロットしてあります。
プロフィール

スカイDJ

Author:スカイDJ
※2015年春頃までに作成した記事についているMAPがGoogleの何らかの仕様変更で現在閲覧不能になっております。申し訳ございません(_ _)作成者である私自身も地図にアクセスできない状態なのです。

アニメや漫画の舞台を巡って旅する旅行中毒者。B級スポット・離島・神社・水族館なども好物です。

・BTC舞台探訪者コミュニティ関西支部所属
・リンクはご自由に

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